●本紙・山岡の取材時に見せた、考えられない安倍事務所の対応
ご存知、NHK改編問題で、安倍晋三幹事長代理は「朝日新聞はちゃんと回答を寄越さない」旨、NHK等でしゃべっている。
しかし、こういう理屈が言えるのは、自分に対する取材にも誠実に対応していてこそだろう。
ところが、現実はどうなのか。
本紙・山岡は、昨年10月21日、北海道の疑惑の霊園との関係について、『週刊金曜日』で記事にするため(写真がその問題の04年10月29日号記事。この疑惑の概要については同記事、ないし当HP画面左カテゴリー欄「安倍晋三」をクリックのこと)、安倍氏の議員会館事務所に取材申し込みを行った。そして、質問内容を文書化してファックスした。
ところが、その後、事務所にちゃんとファックス文書が届いたか確認の電話をしても、「事情がわかる者がいない」として一向に埒が明かない。
そこで、再度、ファックスするから、電話に出ている当人の名前を教えてくれといっても、その必要はないといって答えない(実は最初ファックスした際も山岡は相手の名を聞いているが、「御中」でいいと言われている)。
そこで、仕方なく、再度、ファックスすれど、最初の時と同じ対応の繰り返しである。
その間に、どんどん原稿締め切り時間が迫ってくる。
とうとう、さすがに温厚な山岡も痺れを切らし、「これでは話が進まない」旨、抗議し、ようやく、「ファックスを受け取った者を探す」という言質を取るが、その際も、その相手は名前を名乗らない。
その同じ声の者に、その後、30分置きぐらいに何度も電話する。しかし、「まだわからない」旨の返事の繰り返し。とうとう、山岡も我慢の限界に達し、「いいかげんにしろ」旨をきつく言う。
すると、その相手は信じられない態度に出たのだ。
「その件はノーコメントです!」と一言叫ぶなり、「ガチャン!」と受話器を置いて電話を一方的に切ったのだ!
要するに、電話の相手は最初から質問用紙を見て、事情もちゃんとわかっていたのだ。
ところが、ずっと「事情がわからない」で時間稼ぎを行い、最後には山岡に詰め寄られ、さすがにはぐらかせなくなり、「ノーコメント」と言ったのだ。
北朝鮮拉致問題の際の、テレビカメラの前のさわやかな印象とは大違い。しかし、そこに安倍氏の本性が見て取れるのである。