アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(283回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月6日~6月10日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は26,762円と、前稿比+980円(※前項比+43→ +311→ ▲576→ +156→ +12→ +107→ ▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)と9週ぶりの大きな上昇だった。しかし週末金曜日は、米国で雇用統計が発表され、コンセンサス通りだったためか!? 金融引き締めを予見してナスダックを中心に値下がりとなり、日経平均CFDも27,574円まで下がっている。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,933Pと週間で+46P高(※前稿+10→ +13→ ▲54→ 17→ ▲6→ 5→ 1→ ▲47→ ▲37→ 72→ 109→ ▲45→ ▲31→ ▲48→ ▲38→ 32→ 57→ ▲51→ ▲51→ ▲18→ 4)と、日経平均にビハインドだ。
米国のNYダウは、週間で▲313ドル安となる32,900ドル(※前稿比+1951→ ▲935→ ▲78→▲834→▲640→▲270→▲43→▲97→106→1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→365→460→▲1647→▲320→▲106)と、こちらは少しの下落。
ナスダック指数は、週間で-118P安の12,013Pと同様。最安値は5月20日の11,036Pで、昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の下落率は32%にも達した。

先週は、週明け早々の月曜日から日経平均株価指数は4兆3019億円の商いを伴いながら、+588円もの上昇となった。筆者はこの様子を見て、相場の短期戻りを狙っての強気なポジションを構築することにした。なんてたって米国市場はメモリアルデーで休場だったのだ。それでこの商いとは潮目が変わったことが分かりやすい。
ただ筆者は欲深かった。前稿にも記した通り、月曜日の朝から先物を買っていったわけだが、買ったのはマザーズ先物のみ。週間で小幅値下がりの憂き目に遭っている。日経先物と半分半分にすれば良かったと、これは大いに反省しているところだ。

ただ、個別株では、予期せぬほどの僥倖に恵まれた。それは持ち株1位の「サイバーステップ」(3810)。
筆者も同社のオープンワールドゲームのテラビットに大きな期待をかけているから買い下がっていったわけだが、海外での事前登録が開始されたらしい情報だけで、1週間で2倍以上になるとは。さすがに週中には、上がり過ぎだと700円台でビビリ売りをしてしまって、現在は5分の3ほど残っているのが現状であるが、PFの値上がり寄与が凄まじく、まだ保有銘柄の1位である。

ちなみに、会社からのIRがでないことに不穏さを感じて、週明けに一回売却して仕切り直しをする予定だ。
さて、筆者の保有株式は、大きい順に(1)「サイバーステップ」(3810)、(2)「クロスマーケィング」(3675)、(3)「ローツェ」(6323)、(4)「日本電波」(6779)、(5)「東京電力」(9501)、(6)「タムラ製作所」(6768)、(7)「アウトソーシング」(2427)、(8)「MIPOX」(5381)」、(9)「大紀アルミ」(5702)、(10)「石井表記」(6336)、(11)「すかいらーく」(3197)となった。信用維持率43%である。
先週に個別株で購入したのは、(3)「ローツェ」(6323)、(5)「東京電力」、(11)「すかいらーく」(3197)であるが、(3)はすでにナンピンしてもなお含み損である。半導体はまだダメそうだ。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
今週は週末の10日(金)のAM10:30に、「中国5月消費者物価指数CPI」の発表があり、PM21:30には「米国5月消費者物価指数CPI」の発表がある。後者はとくに重要で、もはや雇用統計よりも価値があるほど。コンセンサスは前月比+0.5%、前年同月比+8.3%と、すさまじい伸びを予想しているが、これはさすがにコンセンサス通りに出るのなら、金融引き締めが意識されて、相場は弱含みそうだ。しかし、ここまで散々「インフレ鈍化の兆しあり」、と報道されていたのはなんだったのだろうか!?

先週は、ドイツとEU圏で発表された5月CPIが予想を大幅に上回り、前年比の伸びとして共に過去最高を記録していた。まぁ、これはロシアと関係の深い国々であるため、致し方ない部分もあると筆者は判断しており、米国のCPIとは別物だろうと考えているのだが結果はいかに!?
直近だけ見ると、テクニカルの項で後述しているが、米国の小麦やトウモロコシの価格が大幅に値下がりしてきておりインフレの収まりを予見させるものになっている。ただ以前、世界全体のCRB(商品先物)指数は、足元が323.27で過去最高値とちぐはぐな動きとなっているのは気がかりだ。筆者の現時点の見解では、米国のCPIはインフレ一服とコンセンサスを下回るか、先行きに鎮静化する兆しがでてきているものと考えているが、なにぶん専門家ではない素人予想であるのでこれを鵜呑みにすることはできないか。
よって、今週は単純に日経平均株価の27,300円に出来高の節があり、トピックスも1,910Pあたりに出来高の集中帯が確認されるため、これを下回ったらポジションを軽くし、そうでなければポジションを継続しようかと考えている。

 

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