アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(282回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月30日~6月3日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は26,782円と、前稿比+43円(※前項比+311→ ▲576→ +156→ +12→ +107→ ▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)の小幅上昇だった。週末金曜日は、米国でPCEデフレターが発表されたが、コンセンサス通りだったため強含んで引けている。日経平均CFDをみると27,157円まで上昇している。

TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,887Pと週間で+10P高(※前稿+13→ ▲54→ 17→ ▲6→ 5→ 1→ ▲47→ ▲37→ 72→ 109→ ▲45→ ▲31→ ▲48→ ▲38→ 32→ 57→ ▲51→ ▲51→ ▲18→ 4)。

米国のNYダウは、週間で+1951ドル高となる、33,213ドル(※前稿比▲935→  ▲78→▲834→▲640→▲270→▲43→▲97→106→1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→365→460→▲1647→▲320→▲106)と、さすがに8週連続の下落の後の反発はでかい。

ナスダック指数は、週間で+776P高の12,131P。NYダウよりも上昇している。最安値は5月20日の11,036Pで、昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の下落率は32%にも達した。

ここまで8週連続安だったNYダウは、なんと先週は5営業日連続で上昇し、+1,951ドル。上昇率は+5.9%となかなかな反発をみせた! ここまでNYダウ以上に売り込まれてきたナスダックなどは、これを上回る+6.4%の上昇となっている。週明けの月曜日、米国はメモリアルデーで休場なのにもかかわらず、引けまでしっかり上昇したことは相場の地合いの変化を感じさせた。

さて、この背景はというと、FEDの高官からの利上げ牽制発言が大きいようだ。先週、アトランタ連銀のボスティック総裁(冒頭写真)は「9月利上げ見送りの可能性」を示唆、バンクオブアメリカなども同様の観測を出している。加えてセントルイス連銀のブラード総裁が「来年には利下げ」と発言した。このブラード総裁は、これまでタカ派の代表的な人物であったから、雰囲気が変わってきていることがわかる。

これも、米国では住宅価格含めて、あらゆる経済指標でインフレピークアウト感が漂ってきたからにほかならない。FEDウォッチもテクニカルの項で後述するが、一段階切り下がっている。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。

筆者は、週明けそうそうに、マザーズ指数や日経平均の先物を成り行きで購入する予定だ。

今週は金曜日に、米国で雇用統計があるものの、おそらくは大きな混乱は起きず、注目するのはただ一つ! 6月10日の「米国消費者物価指数CPI」だけだろう。となれば、再来週までは短期のリバウンドを取りに行ってよい局面だと考えている。

その際、もちろん気をつけたいのは、ナスダック100などの先物の推移であるが、「ビットコイン」もきちんと上昇するのかにも気を配りたい。ビットコインはレバナス(※ナスダックの値動きの2倍)みたいなものであるため、ここがしっかり上がらないとリスクオンの気配が出ない。

怖いのは、今週発表される米国の経済指標で、景気後退観測が広がることだろうか。ただ、いまのところの経済指標には、極端な落ち込みは確認されておらず、ほぼ杞憂に終わるものとみている。

また、国内での6月末あたりは、3月末の配当金が投資家のもとに入る特異月であり、今年は増配企業がすごく多かった影響で、配当再投資の動きはすごく強いものであることが予想される。これを先回りする動きが当然でるだろうから、なんとか6月中旬くらいまでは相場が持ってほしいと願っているがいかに!?

また、岸田内閣は「新しい資本主義実現」なるものを6月上旬に閣議決定するらしい。

原案は、〈1〉人への投資〈2〉科学技術〈3〉スタートアップ(新興企業)〈4〉脱炭素・デジタル化の4分野に重点投資する方針を明記している。まだ現時点ではよくわからないが、いい仕事をしてほしいものだ。週明けは、これを折り込む動きも出そうだ。

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