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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第71回「1970年代の長髪」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 最近は「長髪」といわないで「ロン毛」という言い方が多い。しかし「ロン毛」だと、どうも犯人・容疑者を表現するときとか、詐欺師のイメージで印象が悪いような気がする。こちとらの世代で長髪といえば70年代のヒッピー風、当時ロックバンドやフォークをやってるアーチスト系、学生運動の活動家とか、反体制のイメージだな。
 ちょうど半世紀前の1972年、大ヒット曲に「結婚しようよ」(作詞・作曲・歌 吉田拓郎)というのがあった。そのなかに「僕の髪が肩までのびて君と同じになったなら結婚しようよ」とあって、いかにもこの時代を象徴している。「肩まで」というのは結構な長髪で、まず普通のサラリーマンでは無理だ。学生結婚か、バンドでもやってるのか、あるいは長髪でも大丈夫な仕事なのか分からないけど、両方の親もうるさくないのだろう。
一方で、1975年のヒット曲「『いちご白書』をもう一度」(作詞・作曲 荒井由実。歌 バンバン)は、学生運動の周辺をウロウロしているらしい男女がデートで映画の『いちご白書』を観たらしい。ところが男は就職が決まって長髪を短髪にしたと、それで女に「もう若くないさ」と言い訳して、また二人で『いちご白書』が観たいなとメソメソする話なのだ。

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