アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(275回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月4日~4月8日)

プロフィール 投資歴23年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫

先週末の日経平均株価の終値は27,666円と、前稿比-484円(※前項比+1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)の3週ぶりの反落となった。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は1,944Pと、週間で-37P安(※前稿+72→ +109→ ▲45→ ▲31→ ▲48→ ▲38→ +32→ +57→ ▲51→ ▲51→ ▲18→ +4)と反落。
米国のNYダウは週間で-43ドル安となる、34,818ドル(※前稿比+106→+1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→+365→+460→▲1647→▲320→▲106)と小動き。
ナスダック指数は、週間で+92P高の14,261P。

さて、今週は筆者の売買動向から本稿を始めたい。

先週まで保有株TOPであった「レーザーテック」(6920)と、3番目である「アドバンテスト」(6857)を、先週の木曜日の寄り付きで処分した。こうしたのも、筆者は金曜日AM8:50日に公表される「日銀短観」の結果、これ以降〝逆業績相場入り〟する危険性があるのではないか? と、いぶかんでいたからだ。
よって前日の米国株の波乱から、木曜日にGDして日経平均は寄り付いてしまい地合いの悪化を恐れてここで売却も、ほぼ寄り底。しかし、上記2銘柄の上値も重く上昇する気配がないことから、日経平均の先物の空売り(28,010円)を打診開始することに。この玉は、金曜日、日銀短観を受けて寄り底となりその後上昇を開始し、筆者の見立てと異なったことから一旦リカク(+45万円)した。また木曜日には、前日にマザーズ市場の売買代金が大きく盛り上がったため、代表銘柄の「メルカリ」(4358)を購入した。その後金曜日には、大きな材料がない中で、場中に一時ストップ高になった(8)「ハイブリッドテクノロジーズ」(4260)を全部売り切る形でリカクした。

そう、ここまでは最高のトレードであると自画自賛したい出来だった。そこで気をよくしてしまい、週末金曜日の夜の米国の雇用統計前に、下方向のボラティリティがでることを期待して、下げ目線で大きめに日経平均先物の空売りを仕掛けることに。ただ、なぜか米国市場が崩れても日経平均先物とマザーズ先物が崩れないという珍しい現象を目の当たりにしながら4戦4敗と大負けし、1週間での先物での売買利益が少しマイナスに転じるというろくでもない結果になった。

ただ、基本的にもう筆者はしばらく株式市場に上がり目はないと考えている。今週は4月6日(水)に「FOMC議事要旨」(27:00)が発表されるわけだが、この内容が株式市場に折り込み済みで、あく抜けするだとか、もしくはサプライズが出てここから地合いが好転するなどという可能性はないだろう。5月のFOMCでは0.5%の利上げが濃厚であるのに加え、QT(量的引き締め)が行われる蓋然性は高い。加えて6月、7月も連続で0.5%の利上げをしていかないとこのインフレに太刀打ちできない可能性が現時点で一番高いとくるなら、今、株を所有する時期ではないだろう。特に、5月4日のFOMCが終わるまでは、完全な様子見を推奨したいところだ。

そもそも、日本はこれから起業決算発表が始まる。3月末での本決算企業がすごく多いため、来期の予想を出すことになるが、これは例年すごく控えめなものになることは、相場に生きる投資家ならば身に染みてわかっていることだろう。しかも今回は高インフレの波がきている。特に内需系は、新型コロナ肺炎の収束が見えていない中、原材料高をもろに喰らってしまい、厳しい来期見通しが出ざるをえないだろう。アフターコロナの流れが一番重要ではあるものの、また感染者は足元で増えだしている。

輸出企業に関しては、筆者が考えるに自動車(EV)と半導体(5G)に関してのみ期待できそうだが、こういった企業群も半導体の部品不足は一向に改善される見通しが立っていないことから、不透明感が強い。よって決算を跨いで株式を持ち越す気にはなれないのだ。
よって筆者は、すくなくても今週は、4月6日(水)「FOMC議事要旨」(27:00)を確認してからでないと、買いでのエントリーはしない予定だ。逆に、日曜日の報道でウクライナは「首都キーウ全域からロシア軍が撤退した」ことを報道している。

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