アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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地場ゼネコン(兵庫)現場監督が、下請けに約2000万円恐喝・強要したと自白

 兵庫県神戸市灘区の神戸市立小学校改修工事などを元請けした地場ゼネコンの現場監督が、下請け会社に些細なことで因縁を付け、少なくとも総額1970万円を恐喝・強要していたことがわかった。
なぜ、そう断定できるかというと、その現場監督自身が、被害に会った下請け会社側に対し、そのことを認める「陳述書」(以下に転載。その現場監督の直筆サイン、捺印あり)を出しているからだ。その日付は今年2月25日のこと。
その小学校とは神戸市立六甲小学校のこと。元請け会社の落札価格は約2億4000万円。この元請け会社の下請けに入ったのがY社で、この幹部のM氏が直の被害者。
「M氏は8社の下請け(孫請け)を引き連れ昨年5月から工事に入った。元請け会社のやり方は出来高制のところ、現場監督は、“孫請けの従業員が遅刻した”、“現場で駐車禁止のところに乗って来た車を駐車していた”、“昼休み時間が5分超過した”など、些細なことに、元請けという優越的な地位を利用して因縁を付け、その度に“カネで解決しよう”といってはカネを持って来させていたんです。さらにM氏の出す請求書を勝手に改ざんし元請け会社に出してもいました」(関係者)
当初、M氏は耐え忍んでいたが、その余りの傍若無人ぶりに今年に入り工事から撤退しようとしていた矢先、逆に元請け会社から切られたことから、刑事告訴する決意を告げたところ、穏便に済ます代わりに「陳述書」を書いたという。
優越的な地位を利用した下請けイジメは全国であるだろうが、それを認めるケースは極めて稀なので、今回取り上げた。
ところで、これだけ聞けば、この現場監督個人の責任と思うかも知れないが、ある地元関係者はこう解説する。

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