アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(267回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月7日~2月10日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫

先週末の日経平均株価の終値は27,440円と、前稿比+723円(※前項▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)の5週ぶりの反発となった。

週末金曜日は、寄り付き前の1月雇用統計が大方の予想を裏切る好数値で発表されると、米国2年債金利が1.136%と前日比+10.4%、10年債金利も1.916%と約+6%の急上昇となり相場を脅かした。これは、前日に好決算を出していたアマゾンがあったとしても、ナスダック含めた世界の株式市場は、もはやどっちに転ぶのかまったく不明となり、寄り付き後も方向感の乏しい展開となった。

こうしたボラだけ高い状態がAM1:00くらいまで続いただろうかーー最終的に米国株はナスダック市場を中心に上放れることとなった。現在のところでは、金利高を折り込んだということだろう。NYダウが小幅マイナスだったため、日経平均CFDは27,266円で引けたが、これなら週明けの地合いはよい感じで始まりそうだ。

TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,931Pと週間で+57P高(※前稿▲51→ ▲51→ ▲18→ +4)。

そしてNYダウは、週間で+365ドル高となる、35,090ドル(※前稿+460→ ▲1647→ ▲320→ ▲106)。

ナスダック指数も、週間で+328ドル高となる、14,098ドルで、週末金曜日だけで+1.58%の上昇だった。

しかし、米国・アマゾンは金曜日に+13.5%上昇してナスダック指数を盛り上げた立役者になったわけだが、圧倒的に目を引いたのは「SNAPチャット」。初めて四半期で黒字となったことで、1日で+59%の上昇を見せた。これは、「普通にまだ過剰流動性バブルが続いているんだな」と思わずにはいられない。筆者は同銘柄に詳しいわけではないが、1日で59%上昇って。まぁ、地合いの好転を予見させる上昇であったことは間違いない。

すでに2022年利上げを年5回で折り込み、QT(資産圧縮)は7月から月500億ドルずつ、そして直近の原油価格やコモデティが示すように、インフレはいまだ止まっていないことは明白。それにも関わらず、NYダウは200日線を上回ってきた事実は大きい。

FRBの高官も、3月16日のFOMCの金融引き締めに際して、これ以上市場に不必要な動揺を与えたくない様子もはっきりしてきた。アトランタ連銀のボスティック総裁は、3月の初回の利上げが0.5%になる可能性を示唆していたが、翌日に慌てて前言を翻している。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。

日経平均株価の終値は27,440円。5日移動平均線は27,259円、25日線は27,887円、75日線は28,583円、200日線は28,633円。中長期の移動平均線が煮詰まってきているものの、残念ながら27,700円近辺は依然もみ合った価格帯で出来高がわんさかある。

これを簡単に上抜けるとは現時点では考えづらい。これは、ナスダック指数が直近の高値14,500Pを、そしてナスダック100も200日線がある15,000Pを上抜けてからというのが常識的な見立てだろう。

また1つ、筆者の勘違いでたいへんご迷惑をおかけしてしまったのが、日経平均株価(EPS)を大きく左右する「ソフトバンクG」(9984)の決算予定日。これは2月8日(火)のPM15:00に発表される。よって、堅調だと予想できるのは7日(月)、8日(火)引け前までで、水曜以降は同社の決算内容、そしてナスダック2指数の値動きに左右されそうだ。

よって今週の筆者は、勢いのある「マザーズ指数」にこだわって、短期のリバ取りを考えたい。この指数に関して特筆すべきは、時価総額が圧倒的に大きい「メルカリ」(4385)の決算が終わっていること。また先週金曜日夜の、米国債金利が上がってしまって全体相場が不安定になっていた米国時間帯ですら目立って同指数が強かったことが挙げられる。これは下がり過ぎてしまった反動が今でていると感じる。

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