アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(260回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月6日~12月10日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は28,030円と、前稿比-722円(※▲994⇒ +136円→ ▲2→ +719→ +88→ ▲264→ +1020→ ▲722→ ▲1477→ ▲252円→ +118→ +1254→ +1487→ +628→ ▲964→ +157→ +536→ ▲264→ ▲455→ +63→ ▲843→ ▲283)の大きめ下落だった。
先週末の金曜日は、米国11月雇用統計が発表されて判断の難しい数値がでたと思ったら、NYダウは下落を開始し金曜日の日本市場での上昇が台無しになる始末。しかし、引け間際には強烈に巻き返す荒い値動きとなった。日経平均CFDに関しては27,771円で引けているが、これはナスダックが沈んだままだったことが原因のようだ。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,958Pと週間で-26P安。
そしてNYダウは週間で-319ドル安となる34,580ドル(※前稿比▲703⇒ ▲498→ ▲228→ +508→ +143→ +382→ +527→ +332→ ▲472→ +217→ ▲23→ ▲761→ ▲87→ +246→ ▲305→ +306→ +274→ ▲127→ +374→ ▲182→ +94)と、4週連続の反落だ。そろそろ下げ止まるか!?
すべてはパウエルFRB議長が、議会証言で「当初の計画よりもテーパリングを速める」と発言したことが暴落の端緒だ。そして、これに賛同するFRBの投票権をもつ幹部たち。確かにこれらの発言で、バイデン大統領が気にする「インフレ」が収まるのなら良いのだが、あまりに株安になるとますます彼の支持率はダダ下がりになると思うのだが。
市場が注目するのは、「いつから利上げして、2022年に何回利上げをするか?」である。この審判は、来週12月15日(水)を待たねばならず。そろそろブラックアウト期間になるので、ただひたすらに15日(水)を待つだけの苦行となりそうだ。
その前の7日には、オミクロン株の毒性調査が完了する予定だという。しかし発表がいつ頃なされるかは現時点でははっきりしない。そしてファイザー社からは、既存のワクチンが効くかどうかのは12月中旬に発表すると出た。これもFOMCの時期に被るので、FRBとしても判断が難しいだろう。
しかし11月の米国雇用統計では失業率4.2%、労働参加率は61.8%と出てものの、完全雇用と目される失業率まではいっていない。
パウエル議長は常々、「物価安定と完全雇用がなしえなければ利上げを行わない」という発言をしてきたので、テーパリングを速めることになっても、利上げは2022年に3回もないという見立てになれば市場は一気に落ち着くとみている。ただ、それまでにまだ8営業日もあるから困ったものだ。コロナ前の失業率は3.5%、労働参加率は67%程度だった。
そしてもう1つの懸念。米国では暫定予算案が2月18日までということで延長されたが、債務上限問題の期限が12月15日までと立ちふさがる。これはただのプロレスだが、市場の地合いが弱っているので、あまりにギリギリまで引っ張られると米国債券の格下げなどを恐れて相場にマイナス方向に効いてくると思われる。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。

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