アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

≪連載(259回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(11月29日~12月3日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は28,752円と、前稿比-994円(※+136円⇒ ▲2→ +719→ +88→ ▲264→ +1020→ ▲722→ ▲1477→ ▲252円→ +118→ +1254→ +1487→ +628→ ▲964→ +157→ +536→ ▲264→ ▲455→ +63→ ▲843→ ▲283)の大幅安だった。
日本時間から、南アフリカ初の変異種「Nu」の動揺が拡がっていたが、NYダウはろくなリバウド気配がない中下がり続け、引け後も日経平均CFDに関しては28,032円まで、再度の暴落で引けている。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,984Pと週間で-61P安。
そしてNYダウは、週間で-703ドル安となる、34,899ドル(※前稿比▲498⇒ ▲228→ +508→ +143→ +382→ +527→ +332→ ▲472→ +217→ ▲23→ ▲761→ ▲87→ +246→ ▲305→ +306→ +274→ ▲127→ +374→ ▲182→ +94)と、3週連続の反落だ。
先週は、日本時間の金曜日に、南アフリカで新型コロナ肺炎の変異株「Nu」が見つかって、免疫が効かない(ワクチンが無意味?)感染力の脅威から? 日本株式市場は全面安となり、その後、南アフリカとつながりが深い欧州に株安が伝播して、最後は半日取引だった米国市場では売り切れなかったか!? 引けてからの先物取引で下げ幅を拡大して引けるという、とんでもない事態になった。先週金曜日の日経平均の寄り付き値は29,324円だったのだが、金曜日の夜間の日経平均先物の引け値は27,850円と1,474円も下がったわけだ。最後はなんとかリバったが、引け間際には一時27,520円まであった事実はすさまじい。
ただ筆者は、上記は、たまたま悪材料がでてきたことでリカクに意識が向き始めた投資家が一斉に雪崩を打ったことが一番の原因で、さすがにやりすぎだったのではないか? と現時点では考えている。直近、FRBの幹部連中や、FOMC議事録などから、「テーパリングのペースを速める必要がある」だとか、「来年には利上げが3回行われる」などと、市場への折り込みを促ししすぎてハレーションを起こしたのかもしれない。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。
これだけの大暴落であったがゆえに、月曜日の朝イチはほぼすべての銘柄は売り気配であろう。そもそも、金曜日の終値から日経平均株価は-719円安だ。
筆者は、火曜日に「石井表記」(6336)をすべて、木曜日に主力銘柄であった「酒井重工業」があまりにも好調に上げたことで5分の3ほどリカクをしており少しラッキーだった。今週からはヤバイ!と前稿で警鐘を鳴らしたように筆者はリカク目線であった。ただ金曜日は、持ち株がそこまで下がらなかったので特大材料がでて下がっていた「そーせい」(4565)を新規で購入してしまっている。
筆者の現在のポジションは、大きい順に(1)「大紀アルミ」(5702)、(2)「川崎重工業」(7012)、(3)「東京電力」(9801)、(4)「そーせい」(4565)、(5)「AFC-HD」(2927)、(6)「酒井重工業」(6358)、(7)「タムラ製作所」(6768)であり、信用維持率は43%である。
月曜日は、まずは「そーせい」(4565)をぶん投げることになりそうだ。それで足りなければ「大紀アルミ」はせっかく含み益になっているので悔しいがこれも枚数を減らすことになる。
このように、ポジションを減らして信用維持力を高めていくのにはいくつかの理由がある。それは、ここまでの大暴落だったわけなので、お決まりの2番底を形成する可能性を視野に入れているからだ。おそらく今回、株式市場が暴落したきっかっけはコロナ変異種「オミクロン」のようだが、筆者が前述したような、リカク祭りが原因だったりするならば、そもそもこれだけ米国寄り付き前に勢いよく下げてしまった米国投資家勢は、半日取引だったこともありうまく立ち回れていないはずだ。こういう状況をヘッジファンドなどの空売り勢が見逃すことはなさそうだ。
また、今週は米国で重要経済統計がワンサカでるので、その情報を事前につかんでいる筋があったり、件(くだん)の米国債務上限問題に、まるで目処が立っていないことが露見する間際、という可能性もありそうだ。また、もしかするとインフレがどうしようもない状況になっており、12月15日FOMCでテーパリングを速めて、来年早期での利上げの決断を迫られるというのがコンセンサスになりつつあるのかもしれない。
また短期的に考えると、米国VIX指数は現在28.62になっている。久しぶりに危険水域となる30が見えていることもあり、どうしてもこの数値までもっていきたい売り主体もいそうで、これはお決まりの下げ誘導がきそうだという懸念もある。
よって今週は、月曜日にもう一段下げることがあったら、先回りして保有する株式を減らしておいて、日経平均の「指数」を購入する方法を強くオススメしたい。理由はしごく簡単で、こういう大暴落時は、指数が仮に戻っていく展開となってもなかなか個別株が上がらないことが多すぎるからだ。筆者はこの展開に備えて、キャッシュを銀行から入金した。
しかしながら、現在の日経平均株価は、菅さんが辞任する前の27,500円ラインに戻ってしまった。
日経平均のチャートをみればわかるように27,000円には今年の最安値という岩盤があるので、このラインに近づく瞬間がくるのならそこでいくら余裕資金があるか!? が問われる展開になる、ともいえる。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧