アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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本紙が恐喝!? 詐欺疑惑大学教授一家の代理人トンデモ弁護士

驚きを通り越して呆れ果てるとは、こういうことをいうのだろう。
まずは冒頭に掲げた、今年10月5日付けで、高齢者被害者に京都弁護士会所属の女性弁護士から届いた「ご連絡」の一部をご覧いただきたい。
「場合によっては恐喝に該当する可能性もあると思料しますので、念のため申し添えます」と記されている。
だが、正当な取材をしただけの本紙は、どんな場合にも恐喝に該当することなどあり得ない。
逆にこの弁護士こそ、弁護士倫理を逸脱し、このような文言を使い、被害者に圧力をかけ、また、本紙の取材活動を妨害していると思わざるを得ないので報じることにした。
ことの経緯はこういうことだ。
被害者は東京都在住の70代の女性鍼灸師Tさん。
6年ほど前、品川のホテルで知人女性に鍼灸治療をしていた際、京都から来ているという同級生とその息子U氏を紹介される。
その際、その同級生母親は「Uはお金を増やすのが得意で、株をやっている。高校生の時、すでに1億円稼いでいる。私たちもUにお金を預けている」などと話したという。
そしてその2日後、この息子・U氏から「自分にお金を預けてくれたら、自分が株で運用してお金を増やしてあげる」と勧誘され、Tさんは数百万円預けてしまった。
以降、Tさんは鍼灸治療で京都に行った際にU家に泊まる。逆にU家の者が上京した際にはTさん宅に泊まる。そして、U氏の父である大学教授もTさんから鍼灸治療を受ける関係に。
そうしたなかで、U氏に預ける額が増え最後の500万円手渡し分を含め合計1500万円に。なお、大学教授一家ということもあり信用していたTさんは株投資に関するパンフレット、契約書、運用報告書も一切もらっておらず、すべて口約束とのこと。
だが、カネはいつまで経っても戻って来ない。
何度もU氏に返済を要求したところ、U氏は「カネはKさんに預けているから、自分ではどうにもならない」、「Kさんは投資に失敗した」などと言い出す始末。
 そして逆に2018年に入り、U氏がカネを預けているというK氏から「借用書を書いてもらった方がいい」とのアドバイスがTさんにあり、その書き方を巡って日付が入ってない、押印がないなどあり、何度もの書き直しを経て19年8月24日付けで出来上がった借用書が横に載せたものだ。
そこには翌20年9月1日までに全額返済となっていたが、戻って来たのは、19年8月29日、同30日にU氏からTさんの銀行口座に振り込まれた各50万円の計100万円だけだった。
そこでTさんはU氏に残金の返金を要求するも音信不通状態になったため、今年4月18日、友人女性3人と京都のU家宅を訪問。
U氏だけ在宅しており、返金を要求したが「カネはない」と応じず、逆にU氏が110番通報。その直ぐ後、U氏両親が帰宅し、警官は事件性なしで帰宅した後、父親の大学教授は「おカネは返しますので、一週間時間を下さい。来週の土日に上京し、全額は返済できないかも知れないが支払います」というのでTさんらは帰京。
だが、一週間過ぎても何ら連絡なく、代わりに4月28日付消印で、冒頭のトンデモ弁護士の事務所から「自己破産申し立て」の通知が郵送されて来た。
このような状況から、なけなしの老後資金の大半を失ったTさんは困り果て、知人にその悩みを打ち明けているなか、知人の知人を経てその情報が本紙に入って来た。
そこで、気の毒と思うと同時に、その悪質さに怒りを感じ(50万円の2度返済は詐欺罪に問われないように返済意思があると見せるアリバイ作りでは?)、本紙でこれら経緯に関して質問し、これらが事実ならU一家の詐欺的行為と言わざるを得ないとし、しかし、U氏が実際に運用して1500万円すべて解けてしまったのであればT氏の自己責任になるから記事にしないのでその証拠を提示してくれとの取材申込書を8月17日に出した。

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