アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(246回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(8月30日~9月3日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は27,641円と、前稿比+628円(※▲964⇒ +157→ +536→ ▲264→ ▲455→ +63→ ▲843→ ▲283→ +102→ +16→ +6→ ▲207→ +831→ +234→ ▲1274→ +337→ ▲662→ ▲85→ ▲86→ +677→ ▲615→ +74→ +854→ ▲102→ ▲1051→ +497→ +741→ +1,116→ ▲968→ +112円→ +380→ +695→ +681→ +106)高。そして金曜日PM23;00に、ジャクソンホール会議の原稿が公表されると、テーパリング自体は完全に折り込まれていたことから株高モードとなり、日経平均CFDは、27,862円まで上昇して引けた。
TOPIX(東証1部全体)は、終値1,929ポイントと週間で+48P高。こちらは夜間の先物では1,943Pだったので、日経平均よりは上昇力が足りない。
そしてNYダウは、週間で+246ドル高となる35,456ドル(※前稿比▲305⇒ +306→ +274→ ▲127→ +374→ ▲182→ +94→ +352→ +1144→ ▲1466→ ▲276→ +227→ +321→ ▲174→ ▲396→ +735→ ▲158→ +400→ +492→ +237→ +444→ ▲129→ +1207→ +564→ +460→ +44→ +335→ +1140→ ▲1014→ +182→ ▲284→ +492→ +427→ +133)で、また最高値圏に近づいてきた。
ジャクソンホール・シンポジウムでは、パウエル議長が、資産購入と政策金利は別物で「債券購入プログラムの縮小開始が、その後近いうちに利上げが始まるというシグナルとして捉えられるべきではない」とハト派発言をしてくれたことを大いに好感した形になった。
今週末の金曜日には米国で8月の雇用統計があり、その数値は重要になるが、これなら強い数字がでてきてくれたほうが株式市場は、景気後退を妨げると感じ好感しそうだ。
しかし、前回のリセッション時は、月額850億ドルの資産購入だったが終了までに10ヵ月間かかり、その終了後、1年2ヶ月後の2015年12月より利上げを開始した。今回は開始が2021年12月で、終了は2022年末が妥当で、利上げとなるとだいぶ先のこととなりそうだ。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。週明けは間違いなく、ヘッジポジションの巻き戻しの動きがあるため、持ち越した額が大きいほどその恩恵に与るだろう。また、SKEW(スキュー)指数をみても未だ162.4の高水準。当面はこの損切り祭りが堪能できるはずだ。
ただ、31日(火)は、日本株に関しては、魔の月末安の強烈アノマリー日である。続く1日(水)は、月初高の強烈アノマアリーがあるので相殺できればいいが。今回のテーパリング警戒の終えた、今の地合いが本物であるかどうかは、この2日間で見極めるのがよいだろう。特に31日(火)に従来通り、株価が失速してしまうようであれば、年間で一番弱くなりやすい9月安の株安アノマリーに飲み込まれる可能性が高いと考え、また逃げ腰姿勢の半身で戦わざるをえないだろう。
ただ、31日(火)、1日(水)の両日ともに堅調に上昇を維持できるのであれば、日経平均株価は、200日線である28,221円を奪回しにいきそうだとも感じている。
そしてそれ以上に注目されるのが、マザーズ指数。こちらも9月1日(水)のデジタル庁発足で大天井をつけないか!? が重要であり見極めたいところ。現在、ようやく長官人事が72歳と高齢の経済学者(女性)に決まったところであり、事前に準備された政策がなさそうなのはたいへん気がかりだ。ただこちらも200日線近辺の1,180Pあたりまでは、出来高の節がなく、しばらく上昇を楽しめそうだと感じている。75日線は1130P、200日線は1185Pである。
そしてなぜ!? 日経平均株価指数よりも、マザーズ指数に注目しているのかと言えば、端的に「米国市場が、これ以上の高値を期待しづらいから」だと答えたい。もちろん米国市場も企業業績の伸長で上値があると思うが、現時点のGDPナウの数字をみるかぎり、勢いが衰えてきていることは疑いようがない。
そして日本株には残念にも、ジャクソンホール後に円安の流れとならなかった。これが、ハイテク大型株が多い日経平均にはマイナスに寄与しそうだ。日経平均株価は、新型コロナ肺炎さえ落ち着けばEPS 2,141円×PER 14倍 = 29,974円程度まで戻すことが可能であると筆者は睨んでいるが、グーグルの新型コロナ肺炎の最新予測を見る限り、9月中旬には新規感染者はデイリーで5万人に到達するとのこと。その推移を見守りたい。
そして国内では、9月29日(水)に自民党の総裁選が行われる。菅総理の再選がなされるかはまだ流動的だが、各候補から、まずはどんな経済対策がでてくるか? に注目したい。また、その後の衆議院選挙でも、野党の力不足は明らかで、国民は民主党政権の悪夢をまだ鮮明に覚えているため、自公での過半数は揺るぎないものと思われる。

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