アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(241回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(7月26日~7月30日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は27,548円と、前稿比-455円(※+63⇒ ▲843→ ▲283→ +102→ +16→ +6→ ▲207→ +831→ +234→ ▲1274→ +337→ ▲662→ ▲85→ ▲86→ +677→ ▲615→ +74→ +854→ ▲102→ ▲1051→ +497→ +741→ +1,116→ ▲968→ +112円→ +380→ +695→ +681→ +106)安となったが、、週終わりの日経平均CFDをみると、28,220円とすでに下落モードを終えてしまっている。
TOPIX(東証1部全体)も、終値1904ポイントと週間で-28P安だが、おそらく週明けは強烈な戻りとなっていることだろう。
そしてNYダウは、週間で+374ドル高となる35,062ドル(※前稿比▲182⇒ +94→ +352→ +1144→ ▲1466→ ▲276→ +227→ +321→ ▲174→ ▲396→ +735→ ▲158→ +400→ +492→ +237→ +444→ ▲129→ +1207→ +564→ +460→ +44→ +335→ +1140→ ▲1014→ +182→ ▲284→ +492→ +427→ +133)と、終値で史上最高値を更新してしまった。
日本市場は、21日まで暴風雨模様だったのに、週明けは快晴になっている!? この理由は、まずとにかく米国市場の決算状況が強いことが挙げられよう。NYダウのEPSだけとってみても、テクニカルの項で後述しているが強すぎる! 現時点で発表された決算の87%が市場コンセンサスを上回った、とブルームバーグが報じるほどだ。
かたや現在、ナスダックのEPS予想は比較的弱いが、これも今週、GAFAMの決算が順次発表されることで雰囲気は一変する可能性が高い。27日(火)にアップル、グーグル、アルファベット、28日(水)にフェイスブック、29日(木)にアマゾンが決算発表なので、この結果をまずは注視したい。
そしてまた、これに加えて5,790億ドル規模の「インフラ投資法案」が26日(月)に米国議会で再採決される可能性があるという。これが可決されると、筆者は保有株の中に米国インフラ投資関係の銘柄を持っているため、おそらくは非常にうれしい出来事になるだろう。高配当だということもあり、業績一変の期待があるためこの銘柄はできるだけ売りたくない気持ちをもっている。
さて、今週の日本市場はどう動くか!? 今週のストラテジーへと移りたい。NYダウとS&Pとナスダック指数は最高値圏である。問題は「ラッセル2000」であろう。こちらの市場もEPS自体は堅調に伸びており、現時点で昨年最高EPSを上回っているが、今後の予測をするうえで、炭鉱のカナリア的な、市場の触媒的な動きをもつ同指数は、非常に重要だととらえている。
現時点の指数は2,210であるが、まぁ、これが2,130を割ることがなければ大丈夫か。逆にこのラインを割るようなことがあれば、市場からいつでも退避できるように準備をしておきたい。まだ、テールリスクを示唆する「スキュー指数」(※テクニカルの項で後述)はかなり高い水準で、波乱の芽は残っている。
また28日(水)の深夜3時には、7月のFOMCが開催される。これまでも述べてきたが、おそらく今回のFOMCは無風であろう。FRBとしてもここでなにかしでかすと、8月の夏休みが台無しになってしまうので、サマーバケーションを大切にする米国市場関係者(※政治家含む)にとっては無風となってほしいだろう。また、米国のインフレ率や経済指標をみても、今回、何か事を起こすほどの変動はみえていない。すでにパウエル議長が、「テーパリングの議論を始める」と7月15日に公表していることも大きい。
日本市場に関してはオリンピックが、8月8日まで開催されている。しかし開催が危惧されたオリンピックだからといって、これが原因でのクラスターが蔓延している、という兆候はでていない。現時点でワクチン接種も高齢者に関しては8割近い接種となっており、2回目も52%を超えたところだ。これは逆に、もう少ししたらリベンジ消費が始まりそうな予感がするほどだ。これまで外出もできず家に閉じこもっていた富裕層である高齢者であるから、旅行、高額品などを中心にリベンジ消費が始まるだろう、という方向の見立てをしてもいいと感じている。旅行関係はさすがに9月過ぎだとしても、そろそろ高額品などの消費が増えてきて「百貨店業界」を潤すだろう。ただそう筆者は思い、先週の土曜に新宿の三越伊勢丹に行ってみたが、まださすがに早すぎたか。人出は賑わっている、というほどではなかった。
さて、菅総理の支持率は30%前後だと発表されてしまっている。これは政治不安を嫌う海外投資家にとっては日本株を叩き売る材料だろうが、すでに何回もチャレンジしているが失敗に終わった感がある。しかしもう、この感情表現が乏しい総理(※人間性はわからず)では、国民の支持を得らることはできないだろう。ただ、総裁候補がいないのが日本の政治の終わっているところ。野党を見当たしてもまったく不在であるため、これは8月に発表されると目される補正予算しだいでは、波乱なく自民党の勝利の可能性が強いのでは!? と現時点ではみている。
現状の補正予算の規模は、二階幹事長から「30億円規模」とでたが、ファーストインプレッションで、これ前年度の予算未消化分しかないじゃないか!?と感じた。よって、この額が上積みされるようなサプライズがでれば、自民党の支持率は回復するだろうか?。また、公明党の強い要望で、「新GOTOキャンペーン構想」がでている。衆議院選挙前には公約として発表される公算が大きいとのこと。いずれにしても9月後半以降だろうか!? これが出始めれば、さすがに関連銘柄は目を覚ますであろう。

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