アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(234回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月7日~6月11日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は28,942円と、前稿比-207円(※+831⇒ +234→ ▲1274→ +337→ ▲662→ ▲85→ ▲86→ +677→ ▲615→ +74→ +854→ ▲102→ ▲1051→ +497→ +741→ +1,116→ ▲968→ +112円→ +380→ +695→ +681→ +106)の小幅反落となった。しかし週末金曜日の雇用統計の発表があると、市場はまだ金融緩和が続く可能性を視野に入れ日経平均CFDは29,173円まで上昇している。
日経よりも明確に強かったのはTOPIX(東証1部)。終値1959ポイントと週間で+12P高。先物では1,966P。アフターコロナ銘柄優位といえそうだ。
最後に、NYダウは週間で+227ドル高となる。34,756ドル(※前稿比+321⇒ ▲174→ ▲396→ +735→ ▲158→ +400→ +492→ +237→ +444→ ▲129→ +1207→ +564→ +460→ +44→ +335→ +1140→ ▲1014→ +182→ ▲284→ +492→ +427→ +133)で、こちらもしっかり。
前稿では、「先週はリスクオンとなる可能性が高い!」と書いたが、残念ながら日経平均のCFD値を踏まえても、横ばい程度の値動きに留まった。その中で、1つ大きな誤算があったので備忘録として記しておきたい。
それは、月末最終日の31日(金)は2020年9月末から9ヵ月連続で月末安だったということ。月末が弱いことは理解していたが、ここまではっきりした傾向があったことは見逃してはならなかった。そして、毎月月初1日は9ヵ月連続高だったのだが、6月1日(火)の日経平均株価は-46円安(※米国市場休場のあおりを受けている面もある)となって月初高の法則が崩れたものの、このアノマリーは毎月有効なので意識しておきたい。
さて、さっそく今週のストラテジーへと移りたい。今週金曜日は、日本市場でメジャーSQ値が算出される。よって週中は、先週のように意味もなく日経平均株価指数が200円程度上下するような波高い相場となるだろう。そして、金曜日のSQ後は通常なら需給の変化がはっきりでてくることから警戒感を持たなければならないが、今回に限っては来週の6月17日(木)にFOMCが行われるため大きな動きが起こりづらい。様子見の週になる可能性が高い。
筆者としては、FOMCでテーパリングの示唆が行われるかどうかは予断を許さない状況だと考えているが、先週に出た米国の5月雇用統計が市場予測に達していないこと、そして今週木曜日に発表される米国5月消費者物価指数CPIの数値しだいであろうと考えている。10日(木)のPM21:30は要注目である。
よって、株式市場の地合いの大きな変化は、来週のFOMCと週末の米国メジャーSQ後の市場の雰囲気をみなければわからず、今週は下がらない凪の相場になるとみて個別株の推移に一喜一憂する所存だ。基本は、コロナで悪影響を被った企業の株価推移が強い、と考えている。
最後に、日経平均株価はNYダウよりもナスダック市場との連動性が高くなっていることが最近やけに目につく。そう考えた時に、ナスダック市場を冷静に調べてみると、2020年9月から移動平均75日線を一時的に下回ってから、これを上抜けするという形を5回、繰り返して今に至っている。はっきりとした再現性を有しているので、これを相場の地合を確認するためのツールとして使っていきたい。

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