アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(231回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月17日~5月21日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は28,084円と、前稿比-1,274円(※+337⇒▲662→ ▲85→ ▲86→ +677→ ▲615→ +74→ +854→ ▲102→ ▲1051→ +497→ +741→ +1,116→ ▲968→ +112円→ +380→ +695→ +681→ +106)の大きな調整となった。特に木曜日には日経平均先物が、一時27,130円となり、先週末比-2,228円の大幅安となる場面があった。
幸い、木曜日から分かりやすいリバウンドが始まり、これ以降のNY市場は穏当となり、日経平均CFDは28,290円まで上昇している。
TOPIX(東証1部)は、終値1883ポイントと週間で-50P安。先物では1,891Pまで戻している。
そして震源地となったNYダウは、週間で-396ドル安となる、34,382ドル(※前稿比+735⇒ ▲158→ +400→ +492→ +237→ +444→ ▲129→ +1207→ +564→ +460→ +44→ +335→ +1140→ ▲1014→ +182→ ▲284→ +492→ +427→ +133)で、小幅調整程度の下落である。※注目銘柄アリ
みなさまにおかれましては、たいへん精神的に疲れる1週間を過ごされたかと存じます。下げを予想していた筆者としても、ここまでの調整一色ムードが蔓延するとは。株式市場はボラティティを追い求める魔物だと、改めて痛感したしだいです。
前号の本稿に記載が漏れていましたが、日経平均株価指数の5日線・25日線・75日線が交差するかのように煮詰まった時には、「株価はどちらかに振れやすい」ということは忘れないようにしたいと存じます。以後、この点は逃さずにお伝えできるように精進いたします。
さて先週は、火曜日に突如としてやってきた「米国発のインフレ懸念ショック」から。これを立証するかのように、水曜日に発表された米国の4月消費者物価指数CPIをみると、ホテル・中古車・航空運賃などが、前年同期比で+10%近くの物価の伸びとなっていた。このまま米国がインフレになってしまうと、量的緩和一直線の財政政策や、バイデン氏の経済対策の実施が危ぶまれる不安から、市場は大混乱となったが、コロナショックの不安ピークだった1年前と比べたら、それは上振れるのは当たり前の話で、これはほぼ相場の灰汁抜けのための材料として使われた可能性が高いと筆者は考えている。
その理由として、先週の株式市場が大混乱を迎えた中でも、債券市場(※ハイイールド債含む)、コモディティなどに特段大きな反応がないまま、株式市場だけ下げてしまったことからも説明ができるだろう。そして、筆者は律儀に上記を確認してしまったために、下げの美味しいところを取り逃がしまいました。
前稿で宣言した通りに、月曜日の寄り付きで、買いポジション資産をヘッジする目的で、9月物の日経平均先物を売り建てたところ、寄り付き(AM8:45)から日経平均は、25日線を楽に上向けるような大幅な上昇となってしまったことから、AM9:05には損切の憂き目に。しかし、それでも筆者はめげずに下げ目線を持って相場に臨んでいました。
すると月曜日の夜の米国市場で、ハイテク株を中心に雪崩になっている様子が確認されたので、日経平均先物6月物を29,355円で空売り開始。当初は、29,000円割れ近辺で買い戻す考えをもっていたが、まったくリバウンドすることなかったために、下げの初動だと捉えてホールド。そして、翌日の日本市場ではハイテク株を中心にジリ下げが止まらなかったため、今年の1~2月の間にもみ合った28,650円で逆指値利確を入れておきました。この理由は前述の通りで、株式市場以外に波乱が起こっているような雰囲気が皆無だったこと、すでに米国株に比べて日本株はじゅうぶんな調整をしていることなどを挙げておきます。
幸いなことに筆者の買いポジションは、「東京電力」(9501)、「テスホールディングス(5074)のような国策銘柄と思える電力関連銘柄や、下げ過ぎインフラ関連銘柄「酒井重工業」(6358)、健康食品の受託製造の「AFCHD」(2927)をメインで保有しており、ハイテク株をもっていなかったことから大きな下げに見舞われず、先物取引の分だけ700円分もの大きな利益を出すことができました。これは単純にうれしく喜ぶべきことですが、日経平均株価は、木曜日には一時27,170円もの大暴落となっている。

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