アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(222回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月8日~3月12日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は28,864円と、前稿比-102円(※▲1051⇒ +497→ +741→ +1,116→ ▲968→ +112円→ +380→ +695→ +681→ +106)の小幅下落で引けた。その夜のNY市場は雇用統計というビッグイベントがあり、一時下落する展開も、中盤以降底入れしたかのような展開で右肩上がりの上昇となり、日経平均CFDは29,164円と+402円ほど戻ってきている。
またNYダウは、週間で+564ドル高となる、31,550ドル(※前稿比+460⇒ +44→ +335→ +1140→ ▲1014→ +182→ ▲284→ +492→ +427→ +133)と上昇し、金曜日だけで+625ドルだった。ナスダッック市場はひどい有様だったが、長~い下髭を引いたので、ホッと一息といったところだろうか。
すべては、米国の長期金利の上昇が招いた、株売り(特にハイテクグロース株)だったが、ここで止まるのなら、振り返ってみると、「ただの良い調整だった」で終わる可能性が高い。だいたい新型コロナ前時点での、米国10年債利回りの水準は1.8~1.9%だった。週末時点で1.57%程度であるのに、これでオタオタするのも間尺に合わない。株価は、すでに新型コロナ肺炎前の水準を大きく上回っているのだ。現在は株価水準が上がりすぎて上に動かしづらくなり、ボラティリティを求める大口投資家が下に振ってきたと考えるほうが正しいだろう。
ただ、これが2%まで上がってしまうと事情は異なる。日本の生保、金融機関が運用の目安としている数字は年間少なくとも2%。ようするにこの水準がみえてくるまでは、多少のボラがあっても株価は底堅く戻ると考えている。
筆者は、メガバンクや空運株など、コロナ前に戻り切っていない銘柄に集中投資をしていたため今回は無傷だったが、このハイテクグロース株や、マザーズ市場の崩落をみて、週明けはこのあたりの銘柄の打診買いに入る予定だ。マザーズ指数なんて、先週はこの指数だけ200日線である1144Pにタッチしてしまっていたため、すでに先物で打診買いをしておいた(※先週3回目のトライであるが)。金利の上昇に市場が耐性をつける頃合いがせまっている今、これはおいしいとしか言いようがない。チャート画像を以下につけるが、昨年12月25日の1126Pの底値と同じ位置にタッチして、さすがに今週はメジャーSQ週であることも考えて反発しそうな気配だ。
そして、とうとう土曜日の報道で、バイデン大統領による追加経済対策(1兆9000億ドル規模)が議会を通った。これで、米国の1QのGDP予想は、ブルームバーグ調べで+4.1%から4.8%まで急上昇する見立てだ。すでに民主党は党内の意見調整が終わり、法案を一部修正して再度3月9日に下院で再採決され、予定通り3月14日に可決されるものと思われる。しかし、1人あたり15万円の給付は日本国民(※給付制限があるが)からみれば垂涎の的だ。
今週はまず、週明け米国時間になったら「米国10年債利回り」をチェックしたいところ。これまで米国では新型コロナ以降、4回経済対策が実施されておりすでに累計3.7兆ドル。今回の第5弾の政策で、合計5.6兆ドルもの経済対策となる。財源として国債を増発しまくることになるので、金利だけが少し心配だ。
ただ、すでに上記のことは市場が折り込んでいるものと考え、今週は強気で相場(ハイテクグロース)に立ち向かいたい。
そして気を付けなければならないのは、しばらく反発基調となるも、25日線まで指数が戻ったのち、そこから上にいかなくなれば株価指数は失速しがちだという過去の経験則だ。こうなると話は真逆となり、再度の調整が長くなりそうだとも感じている。日経平均の25日線は29,302円。TOPIXは25日線は1901P。マザーズは1250P。NYダウは、25日線は31,240ドル。ナスダック指数は13,587である。まずは、日経平均とNYダウの25日線だけ注視して臨みたい!

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