アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(216回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(1月25日~1月29日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は28,631円と、前稿比+112円(※+380⇒ +695→ +681→ +106→ ▲94→ +106→ +118→ +141→ +1061→ +1348→ ▲540→ +106→ ▲208→ +590→ ▲176→ ▲155→ ▲46→ +201→ +205→ ▲37→ ▲369→ +959→ +620→ ▲1042)の5週連続の上昇となった。その夜は、バイデン次期大統領による追加経済対策の実現が不安視されたこともあり、一時NYダウは安くなったが、しっかり戻って日経平均CFDも28,589円と小安いところまで戻って引けた。
NYダウは、週間で+182ドル高の30,996ドル(※前稿比▲284⇒ +492→ +427→ +133→ ▲172→ +308→ +430→ ▲217→ +1821→ +1157→ ▲1809→ ▲295→ +20→ +904→ +508→ ▲483→ ▲9→ ▲467→ ▲521→ +724→ ▲1→ +498→ +1005→ ▲42)と上昇した。これまで何度も跳ね返された30,000ドルの節目を下回っておらず、まだ強含みを維持できている。
先週末となる金曜日の夜のNYマーケットは、新型コロナ肺炎のワクチン接種が進んでいないこと(※日本では一般人向けは5月開始)、またバイデン氏の追加経済対策が、現状のままでは議会通過は難しいという雰囲気が醸成されたため、一時、崩れそうになる局面があったが、最終的に耐えきった形で引けている。
これは、先週に米国企業決算の序盤戦が始まったわけだが、JPモルガンなどを始めとする金融株の決算が非常によいことが好地合いを生んでいる可能性が高いだろうか。S&PのEPS(※テクニカルの項に後述)などをみると、力強く上がってきているのだ。しかし、こうまで決算発表の出足がよいと、米国株の決算が良いことがすでに織り込みすぎて期待値はそうとう高くなっていることだろう。
また、日本市場などは米国株よりも上がっているから、下がるときは当然米国株よりも大きく下がるという理屈は筋が通っている。
大統領選があった週からの累計で、NYダウは+4,277ドルであるのに、日経平均株価は+4,654円。そもそも指数がNYダウのほうが水準が高いというのに、そしてこの間に、円高になったにもかかわらず日経平均はバカ上がりしているのだ。
これはNT倍率(日経平均÷TOPIX)をみてもわかる。現在は、なんとびっくり仰天の15.42倍。もう空いた口が塞がらない、とはこのことなんだろう。確かに、現在は米国の長期金利(10年債)の利回りも上がっておらず、S&Pなどのイールドスプレッドなどをみてもそれほど過熱感は見えない。筆者が炭鉱のカナリアとして、ウオッチしているHYG(ハイイールド債)も、ラッセル2000も絶好調だ。波乱の兆しが見えない以上、明確にこのバブルが弾ける瞬間まではバカになって相場についていくのが吉となりそうだ。
しかし、先週の東証1部の出来高が、スカスカだったことはかなり気になるところ。代わりにマザーズ市場が現物で出来高を伴ったリスクオンとなったことは、本気で市場が陶酔している証拠なのだろうか!? マザーズ市場も2月に入れば企業決算が始まるため、これを跨ぐアドバンテージが低いことは、市場関係者なら身に染みてわかっているはずだが。

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