アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(197回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(9月7日~9月11日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ」だと考えている。安定した資産形成を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は23,205円と、先週末比+322円高(前稿比▲37→ ▲369→ +959→ +620→ ▲1042)と、反発している。ただ、週末、木曜金曜の米国市場の波乱で、上昇基調が崩れてしまった不安感はぬぐえない。
そんな先週末のNYダウ(下写真)は、週間で-521ドル安(前稿比+724→ ▲1→ +498→ +1005→ ▲42)の28,133ドルと、下落している。特に先週木曜日のNYダウは、一時-1000ドルもの暴落となったので、アノマリー的には(※大きな暴落は下げの初動)今週以降の株価指数は下方向に向かいやすい、と考えるべきだろう。
まずは、先週の筆者のトレードから振り返りたい。9月3日(水)のAM5:13に出たブルームバーグ報道、「マコネル共和党上院議員(冒頭写真)は、休み明けの議会で追加経済対策が合意できるか疑問に思っている」をみて、反射的に日経平均先物9月限を売り立てした。たまたまNYダウの大引け前に目覚めてしまっており、幸運をつかんだつもりで再度就寝したものの不覚にも次に目覚めたのはAM11:15だった。そこで、大きな変調がみられなかったので、すぐに買い戻し(※小幅損切)をした。
翌日の売買は木曜日のPM4:30。東証発表の海外投資家の売買動向を確認し、満を持してマザーズ先物9月限の空売り(1155P)を決行。投資動向によると海外勢はこの市場に大量の売り越しをしており、明日のマザーズ市場が動揺するとふんだわけだ。その後も運よく、当日のPM10:30から始まった米国市場では、寄り付きからナスダックが弱かったため、安心してみていられた。結果はナスダックだけでなく、プラス圏にあったNYダウも道連れに一時は-1000ドルと大崩れして引け、マザーズ指数も一時1110Pまで下がった局面があり、ナイストレードだったと胸をなでおろしていたものだ。しかし、翌日の日本株の強いこと。日中にNYダウの先物が+200ドルと戻ったこともあったが、日経平均株価が-260円の小幅下落で引けたことには、単純にぶったまげた。マザーズ先物に至っても日中一時は、1145P程度まで回復した局面がありかなりヒヤヒヤしてしまった。それでも、筆者はここまで過度に上昇してしまった上で、一度暴落をしてしまった米国市場が、このまま戻るとは思えないでいた。その予感はある程度当たっていた。
その後の、金曜日のNYダウはまたしても雇用統計発表後、前日比+200ドル程度のプラス圏まで浮上したと思ったら、一気に-628ドル安になって、最終的には3連休前にポジション縮小の波が去ったのか、引けにかけてジリジリと戻し、NYダウは-0.56%安、ナスダックも-1.27%程度の小幅マイナスとなって引けている。
ここでも日経平均の先物とマザーズ先物は、米国よりも強く戻り、日経平均先物は前日比±0まで、マザーズ先物は1143Pまで戻って引けている。
上記の振り返りで、筆者が強く感じ、読者諸兄にお伝えしたかったことは、やけに日本市場が強かったという事実だ。米国が風邪をひいたら、日本は肺炎になると言われ続けた日本市場が、強かったことに強い違和感を覚えたのだ。為替も特段、円安に振れていない。その結果日経平均ドル建て日経平均株価をみると、9月4日(土)に218.57ドル。9月3日(木)には220.77と過去最高値だった。
ただ、日経平均株価指数に関しては、先々週が▲37 →3週前は▲369だったところ、NYダウは先々週+724 →3週前▲1だったので、ここ最近、日本株のついていけなさが幸いした可能性はある。なんにせよ、先週の日本株は米国株よりは強かったとうことは間違いのない事実だ。

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