アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(184回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月1日~6月5日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は21,808円と、先週比+1420円高(前稿比+351円→ ▲142円→ +560円→ +357円→ ▲635→ +398円→ +1679→ ▲1569→ +2845→ ▲878→ ▲3318→ ▲393円→ ▲2245→ ▲301)と大反発となった。土曜日の朝に日経平均CFDを確認すると、「香港国家保安法」に対してのトランプ大統領の中国制裁トーンが、想定よりも弱いものだったことを好感する形で、22,029円とさらに+200円ちょいの上昇で引けている。
先週のNYダウ(右チャート)は、週間で+918ドル高(前稿比+780→ +354→ +607→ ▲51→ ▲457→ +524→ +2666→ ▲585→ +2463→ ▲4012→ ▲2679→ +456→ ▲358)の25,383ドルと力強く引けた後、ダウCFDは+136ドル上昇し、25,519ドルと力強かった。
まずは、先週の筆者の売買を振り返りたい。
筆者は基本的に、週初から売り目線のウェイト高めで臨んでいたのだが、週末にNYダウが、5日線(24,464ドル)が、25日線(23,950ドル)、75日線(24,356ドル)を上抜けてのゴールデンクロス達成となったことで、【これがダマシでないかどうか!?】それだけに注目していた。そして週明けからまったく崩れる気配をみせず上昇を開始したために、月曜日の夜には、否応なしに先物を買い転換することができた。ただ根っこのところでは、ここまで一気に株式市場がリスクオンとなったことに大きな違和感を覚えていたため、リカクは早い。それが幸いにも、その時々の抵抗線まで下げた際に打診で買いに入ることにつながり、それが利益を積み上げる、という奇跡的な立ち回りをしてしまった。また裁定残のサイト(https://karauri.net/saitei/)を確認していたこともあり、木曜日の引け後に、5月26日に裁定売り残(下左図)が買い戻されている状況を見て、そこからはかなり強気で対処することができた。4月以降、上げ相場に乗れていなかったこともあり、「先週は単純に幸運だった」、それだけだろう。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。今回はテクニカル指標から相場をみていく。
まず、かなり気になってきた移動平均線(25日線)の「乖離率」から。一般的に8%の乖離で、底打ちor天井圏と言われる。10%以上乖離することは通常相場ではほぼ起こらないファクトだ。
日経平均株価指数は「21,808円-20265円」÷20265円=7.6%。日経平均CFD先物は22,029円まで上昇していることから、週明けは8%台にのるか!? 通常相場ならここでいったん頭打ちとなるところだ。TOPIXも「1577P-1467P」÷1467P=7.5%。NYダウは、「25,383㌦-24,256㌦」÷24,256㌦ =4.6%。日本株よりも戻りが早かったこともあり、現在はまだ過熱している、とはいえないだろう。
ただ、コロナ以前どころか、年初来高値を驀進しているマザーズ指数は「982P-847P」÷847P=15.9%。この数字だけみた場合、過熱している、といったレベルを越えて沸騰してしまっている。これは近いうちに、蒸発してしまうと考えていいだろう。ちなみに日経平均株価は、3月13日のコロナショックで-23%、19日にも-20.5%だったことは備忘録として記載しておきたい。これは過去最大の変動率だったと思われ、参考外でよいが。
次は価格帯別出来高(右図)をみる。過去1年間の売買から算出したものだが、わかりやすい傾向がでている。これをみれば23,000円台乗せまでスカスカであることがわかる。ようするにここまで、1000円ほどの空白地帯があるわけで、買いが入れば一気の可能性もある。
そして、筆者が一番重要視している「裁定残」。これが相場の需給となる。直近の「売り残」は過去最高水準に溜まっていることから、これが逆流し、買い戻しのパワーに変化する流れが予想される。現に、前回2019年9月6日に、当時2兆666億円と過去最高水準まで積み上がった際は、その後2ヵ月程度で1兆円以上の買い戻しが入り、日経平均株価は約3000円弱の上昇となった。現在5月26日から裁定売の逆流が起こっていることから、現在、上昇相場が始まったばかりの可能性を秘めている。よって、これまでの見立てを覆し、今週は強気で攻めたい。

 

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