アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<お知らせ>シンポジウム「なぜ増田聰子医師は自死したのか?」(9月8日。岡山市。主催:健康保険法改正研究会)

 9月8日午後1時半から、JR岡山駅前の会場で、「なぜ増田聰子医師は自死したのか?」と題したシンポジウムが開催される(*詳細はココをクリックのこと)。
主催の「健康保険法改正研究会」は、山梨県甲府市の溝部達子医師(下写真)が中心になり、昨年2月に発足した。
本紙でも既報のように、溝部医師は保険医取り消しの行政処分を受けたものの、その処分を行った山梨社会保険事務局(現在は厚労省関東信越厚生局山梨事務所)を相手取り保険医取り消しは違法としてその撤回を求めた訴訟を提起、そして全国で初めて勝訴判決を勝ち取り(11年6月)保険医に復帰している。
保険医資格取消といえば、一般にはまったく架空の保険請求をしたり、必要もない診療や手術をやり私服を肥やす悪徳医師を想像することだろう。だが、溝部医師の場合はまったく違っていた。患者のことを思って一生懸命やっていたことが結果的にコストをかけ過ぎると判断され、国の医療費削減方針の下、ターゲットになった結果だった(そういう医師は患者の人気が高い→地域医師ボスまたは医師仲間の妬み、告発→指導・監査する社会保険事務局との癒着などからの保険医資格取消)。
そして、同じような理由・構造から溝部医師のように保険医資格を取り消されそうになり、または取り消され、ショックから自死を選んだ医師も決して少なくないのだ。
そこで、こうした安易かつ実に悪辣な行政処分にストップをかけるべく、発足したのがこの研究会であり、1年に一度、シンポジウムを開催している。第2回目の今回は、溝部医師同様のケースで保険医資格を取り消され、その2カ月後、自死した増田医師のケースを参考に、指導・監査担当者の「恫喝」に対する防止策を考える。

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