アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(772)「新型コロナ不況で注目の『ソフトバンクグループ』」

3月期決算の株価に悪影響を与えるということで、4月1日ないし2日にも、東京都などでは、改正新型インフルエンザ特措法による「緊急事態宣言」=ロックダウン(都市封鎖)が発動されると噂されている(*先ほど、延期確定との情報も)。
一方、昨晩には、お笑いタレントの志村けん(70)が新型コロナ感染で肺炎を起こし死去。この著名人の死は、我々国民に新型コロナウイルスの脅威をより真剣に考える契機を与えてくれたといえそうだ。
そんなわけで、もはや「東京五輪の延期」が云々どころでなく、株式市場や小売、飲食、宿泊などへの悪影響=「コロナ不況」は間違いなく長引き、そして過去最大級になって来た。
3月28、29日の土日の都心のショッピングビルや百貨店の閉鎖は暖冬にインバウンドが消えて、最後の日本人もいなくなり打撃は計り知れないが、ロックダウンとなればそれどころの話ではない。
一世を風靡した渋谷109も土日は休館で、本日からの平日も普段は午後9時までが7時には閉めるという。
もっとも、テナントの多くは既にブームが去って四苦八苦が現実だ。マルキューブランド、カリスマ店員というのは過去の話。一例をあげると、109の中でも大人気となったセシルマクビーというギャル向けアパレル運営「ジャパンイマジネーション」(東京都渋谷区)の決算を見ると2018年は10億3200万円、19年も15億2100万円の赤字だ(純利益)。過去の蓄積があるため、後数年は持ちこたえられるが経営は危機的だ。EMODA(エモダ)というブランドを擁する「マークスタイラー」(同)にしても18年は12億円、19年は4億円の黒字転換も利益剰余金は5億の赤字で綱渡り状態だ。20年度はこれに新型コロナの影響が加わるため、もはや死活問題だろう。109にとっては臨時休業、閉店時間繰り上げは感染がなくても行うべきことだったのではないか。
その一方で、全国を眺めるとすでに新型コロナによる倒産が起きている。先週、札幌ではバイキング「運河亭」を運営する「アライドフーズ」が自己破産。関西ではホテル運営の「関西スターリゾート」(大阪市)が自己破産申請の準備に入っている。
そして、株式市場の暴落では特に「ソフトバンクグループ」(9984。東証1部。孫正義会長兼社長)の株価に市場は注目している。

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