アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第11回 入浴時の注意事項」

筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ」発信中。

 寒さが増して来るこの季節、体が温まる入浴の回数や時間が増えている方もいることでしょう。今回は漢方の養生法の一つ、この入浴についてです。
入浴は、正しく行えば体を温め気の巡りを良くし健康を増進させますが、間違った方法で行うと漢方で重視する「気」を消耗し、逆に病気の原因を作ってしまいます。場合によっては死に至ることもあります。そこで、漢方的に正しい入浴法を解説します。
貝原益軒の養生訓を紐解くと、意外なことがたくさん書いてあります。
・湯浴(ゆあみ:入浴のこと)は、しばしばすべからず。温気過て肌開け、身熱し、気上り、汗出、気減る。甚だ害あり。
・夏月以外は、しばしば浴すべからず。
・暑月の外、五日に一度沐(かみあら)ひ、十日に一度浴す。
このように、入浴を頻繁に行うことを戒めています。
入浴して発汗すると、汗と共に気が漏れる、という考えからです。10日に1度というのは、江戸時代は暖房器具もなかったためということもあるかと思いますが、毎日入浴しなくてはならないという思い込みは捨てた方が良いでしょう。
では具体的にどのように入浴すればよいのでしょう?

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧