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<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第22回 漢方医学から見た睡眠のメカニズム」

筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ」発信中。

漢方医学では、睡眠のメカニズムを陰陽の働きによって説明します。
日中は、気が陽の部位である体表や上半身に多く集まり、目や脳を働かせます。やがて夜になると、気は臓腑のある陰の部位に入って眠りにつきます。

欠伸(あくび)はなぜ出る?

 陽は人の頭脳のある上部を司り、陰は人の臓腑のある下部を司っています。夜になって陰気が上って脳を占め、陽気が下って臓腑に入ると人は眠りにつきます。しかし、夜になっても陰気が下にあって陽気が上にあると眠ることができません。そこで陽気は上から陰気を引き上げ、陰気は下から陽気を引き下ろそうとして、互いに引っ張り合うことになります。これが欠伸です。
欠伸は自然に陰陽が交流して眠りに入ろうとしているサインなのです。
夜になっても気が陰に入ることができないと寝付くことができません。アルコールや刺激物、ストレス過剰でイライラして陽の気が過剰になった場合や、うまく気が陰に入れない場合などに起こります。また、中途覚醒や早朝覚醒によって十分に気が臓器を巡らないうちに目が覚めてしまう状態が続くと、だんだんと陰である臓器が弱っていきます。その結果、肝や腎が弱り、様々な症状が現れてきます。

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