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<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第25回 米は宇宙第一、最上至極の良物」

筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるた

めの“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ」発信中。

 新米の出回る季節になりました。
今回は米について。
漢方に配合される生薬には、食品として通常食べているものも多くあり、米もそのうちの一つです。
生薬名を粳米(こうべい)と言い、白虎湯、白虎加人参湯、桃花湯、麦門冬湯、清暑益気湯などの漢方処方に配合されています。
米にはウルチゴメとモチゴメの二つがあります。
粳米(こうべい)………ウルチゴメ
糯米(じゅべい)………モチゴメ
ウルチゴメは常食用にしているものであり、粳米はこちらを使います。玄米にした状態で古いもの(陳倉米)が適しているとされています。
「重湯」は粳米の玄米を煮て上澄みを布巾で濾して少量の天然の食塩で味を調えた薬湯で、最高のランクの薬と言われます。
 米の素晴らしさについて『古訓医伝』という本に次のような内容が記載されています。
「粳米は天地中和平温(バランスの良い)の性質を具えた、宇宙第一、最上至極の良物である。これがあれば生きることができ、これが無ければ死んでしまうというくらいの、一日も欠かすべきではないものである。
その効能は元気を保続し、胃の働きを良くし、体液を生じ、口渇を止め、イライラを除き、熱を冷ます。味は柔らかく淡白で、他の食物でこれほど優れたものは無い。粳米は最上の良物であるけれども、飽食すれば必ず病気になる。食べ過ぎてはいけない。言うまでもなく他の食物も同じである。粳米の能、胃気を扶持し、体液を作り出す働きは、粳米の右に出る者は無い」

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