アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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都知事再選の狙いも!? きな臭い動きの「雑司が谷霊園」再生計画

この11月、「雑司が谷霊園」(下右写真。東京都豊島区)を使用中の名義人全員に、都建築局公園緑地部公園計画担当者から送られたアンケートを巡り、きな臭いとの声が上がっている。
雑司が谷墓地といえば、ジョン万次郎、小泉八雲、夏目漱石、島村抱月、竹久夢二、泉鏡花、東条英機、永井荷風など多くの著名人の墓もある、人気の都立霊園。
ところが、この8枚の文書に計19の問いがあるアンケートには、不可解な問いがいくつもある。
前文には、雑司が谷霊園をより良い霊園、また都民の憩いの場として利用できる緑の空間として再生するために使用中の方に意見を聞きたいので、12月10日までに郵便ポストへの投函を求めている。
 それはいいとして、この19の問いを見て行くと、再生計画をやることはすでに決まっており、しかも現在のスペースを集約すべく、現状の墓石を撤去し骨壷をまとめる、あるいは、遺骨を合わせて葬るかはともかく、いずれにしろ「集合墓地」を前提にしているかのような質問が並ぶのだ。
「アンケートの内容を見て驚きました。しかも、本来なら墓所返還時、使用者には現状回復義務があるところその撤去費用を免除するとか、集合墓地を利用するなら本来は新たな使用料がいるところ3体までは無料にすると謳っている。
先祖の墓を守って来た我々にすれば、現状維持が一番。それをいきなり、この内容。質問のなかには、空き墓所を集約するため、現在、使用の墓所を他の場所に移転してもらう可能性もあるとも一方的に述べている。その際は補償するとも記してますが、この上から目線の内容はいったい、何なんでしょうか!?」
ある利用者は、このように怒りを隠さない。
そして、拙速とも思えるこのアンケートは、来年7月5日に投開票日が決まった都知事選と関係あるのではないかとの観測も出ている。

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