「ほっかほっか亭」のブランド名でお馴染みの持ち帰り弁当FCを展開する「ほっかほっか亭総本部」(東京都港区)に対し、東京地裁は1月30日、約5億円の支払いを命じた。
同社は九州地区などでFC展開していた「プレナス」(福岡市)に対し、FC契約の更新を拒絶。そのため、新ブランド「ほっともっと」への移行を余儀なくされたとして、プレナスはその新ブランド展開のためにかかったとする約20億円の損害を求めて提訴していた。判決は「契約更新を拒絶できるやむを得ない事情があったとはいえない」として「ほっかほっか亭総本部」に責任があるとして、プレナスの請求の一部を認めた。
「ほっかほっか亭総本部」は現在、東証1部に上場している「ハークスレイ」(大阪市北区。青木達也代表=冒頭写真)の子会社。しかも、ただの子会社ではない。
「ハークスレイ」の前社名は「ほっかほっか亭大阪事業本部」で、そもそも関西地区でほっかほっか亭をFC展開していた。ハークスレイの青木代表自身、もともとそこの代表でほっかほっか亭事業が起源。そして、いま現在もハークスレイの売上の約半分はほっかほっか亭だし、青木氏は子会社「ほっかほっか亭総本部」の代表も兼務している。
そんなことから、ハークスレイは1月31日、IRを出し、「今回の判決は到底納得できるものではなく、速やかに控訴する」旨、表明している。