アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

これでは事件屋と同じでは? ファミリーマートが敷金・保証金払わず営業中!?

大家がファミリーマートに出した抗議の内容証明郵便文書の一部 ●大家の足元を見て、敷金・保証金4800万円を返還させる 問題のファミリーマートのチェーン店は、東京都中野区内にある。 この店をオープンさせるに当たり、ファミリーマートは98年12月、お店が入居したビルの大家との間で建物賃貸契約を締結。その際、ファミリーマートは大家に敷金500万円、保証金4300万円を預託している。 このビルの謄本を上げると、翌99年2月、ファミリーマートが計4800万円の抵当権(敷金及び保証金返還請求権)を設定している。 通常、店舗を借りる弱い立場の方が、わざわざこの手の問題で抵当権を付けるなどあり得ない話。だが、どうしても付けさせてくれとしつこく言われ、すでにこのビルには計20億円の銀行の根抵当権が付いていたことから、その後位に付けてもほとんど意味はないとして、大家はその要求を飲んだ結果だ。 その後、大家は先の20億円の根抵当権を設定した銀行より、条件のよい借り入れが可能なことから、別の銀行と借り換えをしようとする。その際、当然ながら新たに借りようとする銀行からは、先の20億円の根抵当権、さらにファミリーマートの4800万円の抵当権も外し、同銀の抵当権を1位に付けることが条件とされた。 ところが、ここでファミリーマートが一時的な抵当権抹消のお願いを拒絶した。 その間に、新たな借り入れ銀行との融資実行日が迫る。 そこで大家はやむを得ず、抵当権を外すに当たり、ファミリーマート側に4800万円をいったん返還した。 ●わが国を代表する大手企業が虚偽答弁? 敷金・保証金ゼロでいいという大家がいるか? こうして、大家は新たな銀行から借り換えを行ったのだが、ここかれ驚愕の事実が起きる。 大家が再度、4800万円の敷金・保証金の預託をお願いすると、ファミリーマートは、「抵当権を外す際、もう敷金・保証金はいらないと大家は言った」として、1円も払わないと言い出したのだ。 その結果、すでに1ヶ月以上、ファミリーマートは敷金・保証金を預託しないまま、このビルで営業を続けているという異常事態となっている。 この大家側の人間は、こう訴える。 「うちは抵当権を外す際、もう4800万円はいらないなんていうことは言っていません。そんなことは常識でしょう。人の弱みにつけ込んで、いったん4800万円を返却させ、後は虚偽の事実で持って一銭も払わない。ファミリーマートがわずか4800万円のおカネを払えないわけが無く、完全にこちらを甘く見ての対応でしょう。これでは、やっていることは事件屋、乗っ取り屋と同じと言わざるを得ません。 うちは4800万円の資金繰り上の狂いが生じて、いまたいへんな事態になっているんです。どうか、ファミリーマートともあろう大企業が、弱小企業の足下を見て、こんなひどいことをやっていることを世に伝えてください!」 ファミリーマートに限らず、大手コンビにチェーン店がフランチャイズで出資者を募る際はいいことばかりいい、いざ、営業してみると現実は大違いだが、すでになけなしの資金を突っ込んでいる以上、辞めるわけにもいかず、悲惨な状態に置かれる「コンビニ残酷物語」は、かなり明らかになっている。それと同じように、大企業のパワーで持って、店舗を入れる大家に対しても無理を強いているということだろうか。事実とすれば、とんでもない話である。…

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