ご存じ、東証2部上場の不動産会社「スルガコーポレーション」(横浜市)のビル地上げを巡る弁護士法違反事件の舞台は、東京都千代田区麹町5丁目の「秀和紀尾井町TBRビル」(13階建。1976年竣工)だったわけだが、すでに取り壊され、駐車場になっているのは前回、述べた通り。
その登記簿を覗くと、現在はすでに所有権移転され、中央三井信託銀行が受託者になっていることがわかる。時期は07年9月27日のことだ。
だが、これだけでは本当の所有者=信託の受益者は誰かはわからない。そこで「信託目録」を調べたところ、スルガは前出の9月27日、有限会社の「アマリージョ」(東京都豊島区)なる会社に信託受益権を売却していることがわかった(冒頭写真)。そんなわけで、次にこのアマリージョの登記住所を訪ねてみた。
すると、地下鉄有楽町線「東池袋駅」から徒歩5分ほど、サンシャインビル裏手の雑居ビル(上写真)地下1階の郵便受けにその名前があった。もっとも、同じ郵便受けには他にもたくさんの会社名が並んでいた。