久しぶりに、いまも監理銘柄(確認中)で、債務超過で上場廃止か否かの最終決定が待たれる「郷鉄工所」(6397。東証2部)を取り上げる。
同社の5月15日IRによれば、6月28日開催予定の定時株主総会を経て同日付で山下直氏(85)を新取締役に選任するという。なお、山下氏は郷鉄工に5000万円貸している債権者でもある。
同氏の略歴を見ると「味の素」などを経て、環境計測器などのメーカ「東亜ディーケーケー」(6848。東証1部)の代表取締役会長を経て現在も名誉顧問(東亜の5・5%の第2位株主でもある)。
郷鉄工に関しては今年4月から顧問に就いているという。
これだけ見れば、申し分ない経歴。何で、いまも事件屋といっていい松尾隆氏(冒頭写真)が関与する郷鉄工の取締役にあえて就くのかとさえ思える。
しかし、山下氏のこんな過去の行為を見れば、類は友を呼ぶということか。