アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(152回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(10月7日~10月11日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は21,410円と、先週比で-469円安(前稿▲200円⇒ +91円→ +788円→ +496円→ ▲7円→ +292円→ ▲266円→ ▲419円→ ▲517円)と2週連続で、大きめのマイナスとなった。ただ、金曜夜の米国の9月雇用統計の結果、過度の景気後退懸念が消え去り、21,541円まで日経平均CFDは戻って引けている。
先週の筆者はバカ当たりだった。1日(火)「米国9月ISM製造業景況指数」(23:00)の発表を前に、日経平均先物を多めの枚数で空売りしており、翌日火曜・午前に利食いをし、下げの初動をとった。しかも翌日の現物株はまったく下がらなかったこともあり大勝に! その後も、日経平均株価は21,200円近辺まで崩れる可能性があると前稿に記していた通りの投資行動を取ったこともあり、効率的に下げ局面を先物で取ることができた。また、極めつけは10月4日(金)「米国9月雇用統計」(21:30)だろう。日経平均株価先物は、総悲観の雰囲気だったこともあり、発表前までは先物の売りで対処していたが、雇用統計が発表された瞬間の動きが強かったことと、短期間で下がり過ぎていたことを踏まえ、数字を確認する前に、ここで先物の買い転換をして上昇を満喫している。現在、日経平均の先物を買い持ちできているのだ。
 先物は、投資対象としてリスクが高すぎる金融商品であり、基本的にはリスクヘッジでしか使わない方針を採っているため、週明け早々にリリースする予定だ。また現物では先週は、「ソフトバンク(9984)」の空売りを行った。これも多少は利が乗っており週明けに利食いをする予定だ。
しかし先週は、投資家が恐れていた「米国経済までもが崩れだす」予兆がはっきりとした、といえる。9月ISM製造業景況感指数(23:00)は47.8と10年3ヵ月ぶりに、好不況の境目を2ヵ月連続で割れて景気悪化を示唆した。続いて3日には9月ISM非製造業景況感指数(23:00)も52.6と、前月に新規受注が素晴らしい伸びを示していたにもかかわらず、先月よりも-3.8ポイントの大幅悪化。こちらも約3年ぶりとなる低水準の結果であった。
これを受けた先週の相場を振り返り思いつくことは2つ。もう、利下げでの景気浮揚効果よりも、実体経済の下落圧力が強いことで、ここからは米国経済指標が出るたびに短期的な雪崩が起こる可能性がある、ということ。もう1つは単純に、先週はFRBに対する利下げ催促相場で株式市場が下落しただけということだ。今週の主だった経済指標は、10日(木)米国の「9月消費者物価(21:30)」だけであり、答えはまだはっきりでそうにないが、この前述した2つの可能性を覚えておきたい。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。

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