アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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T弁護士も関与か――「日東エフシー」の株詐取(?)、事件化の様相

 本紙既報の化学肥料製造中堅「日東エフシー」(4033。東証1部)の株解体の件が事件化の様相を見せている。
解体された可能性があるのは第4位株主の「A.1」(名古屋市。6・1%)だが、この株の所有者、怪しい部外者が何らかの思惑あって所有していたわけではない。
同社代表の加藤幸美氏は、日東エフシーの社長・渡辺要氏の実妹。
そして、渡辺要社長個人(2・9%)、「ワタカネルーツ」(11・3%)、「渡辺商事」(6・9%)など、渡辺一族で多くの株を所有している。
そもそも相続税的な意味合いから、2011年5月に大株主の前出・渡辺商事から会社分割し設立されたのが「A.1」。以来、同社は日東エフシー株6・1%を保有、管理を行っているだけといっていい会社なのだ。
結果、A.1は今期も4000万円ほどの配当が見込まれ、むろん黒字が予想される。
しかも加藤幸美氏は68歳で、遊び盛りの若い女性などではない。
ところが、突如、ここに来て時価約16億円(5月30日終値898円換算)の所有した日東エフシー株の大半が第三者の手に渡ったことは少なくとも確かなのだ。

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