12月4日昼、東京都千代田区丸の内にある文部科学省前は騒然とした、異様な雰囲気に包まれていた。
文科省ビルの出入り口付近には、「子供たちに誇りある日本の歴史を伝えよう」「沖縄は嘘をつくな」「『集団自決』関与は遺族年金需給の嘘」等とのぼり旗を掲げる、「新しい歴史教科書をつくる会」が陣取り、宣伝カーを利用してさかんに主張をアピール。
道路を挟んだ向かい側には、「私たちは検定意見の撤回を求めます」「『軍命』は歴史の事実」「沖縄の怒りに答えて!」等のプラカードを掲げる人々(「沖縄戦教科書検定意見の撤回を求める市民の会」など)がおり、こちらもさかんに文科省に対してアピールしている(冒頭写真)。
お互いに大音量で主張を訴えているため、聞き取りにくい。両者の間には数十人の制服警官が規制に入り、近辺に護送車2台が待機している物々しさだった。