アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「呆れた行状の数々・・石破茂防衛相の裏素顔」

守屋武昌前防衛事務次官が参院で証人喚問を受けた11月15日夜・・・石破茂防衛相(写真)の姿が東京・六本木の雑居ビルに吸い込まれていった。  石破氏が目指したのは、「J」という個室焼き肉ダイニング。全室、個室で焼き肉とカラオケを同時に楽しめる。  実はこの席には、石破氏の親しい記者が集められていた。石破氏がカラオケ大好きなのは知る人ぞ知るところ。この日も、以前から記者団が「安全保障全般についてゆっくり話をしたい」と要請をしたところ、石破氏本人の極めて強い希望で「カラオケ」になったのだった。  記者達より少し遅れて到着した石破氏。なぜか24時間、陰のように警護するSPも、緊急対応のため、常に側に控える秘書官も姿を見せない。替わって、江渡聡徳副大臣、秋元司政務官が姿を見せ、石破氏は挨拶で「役所の人間は信用できない」旨、述べた。  出席者が順番に歌うのがこの手の会合の通例だが、「石破カラオケ」はこの例には当たらない。石破氏はマイクを握ったら離さないタイプだからだ。  昭和の女性アイドル好きで知られる石破氏、この夜もオタクぶりを存分に発揮。松田聖子にピンクレディー、さらには18番の振り付きキャンディーズ・メドレーまで、上機嫌に歌い続けた。  会合がお開きになったのは深夜11時半。なんと4時間に渡って歌い続けたことになる。  さすがにこれが応えたか、石破氏は翌日は「調子が悪い」「ノドが痛い」と周囲に漏らしていたという。  カラオケ好きが店に入って自腹で歌を楽しむのは一向に構わない。問題は、防衛相という要職にありながら、石破氏が防衛省の秘書官はおろか、警護のSPまですべて帰らせた事だ。  石破氏は、守屋氏のゴルフ問題を端緒として、「官僚の危機管理」を強く主張。「防衛省の緊急対応要員は、休日も居所を明らかにし、連絡のつく措置を取るのは当然だ。それが嫌な奴は官僚を辞めろ!」とまで公言していた。  こうした石破氏の剣幕に恐れをなした増田好平事務次官は、「居所を把握できるGPS携帯というものが有ります」と進言(?)、省内の不評を買っている。  石破氏が、守屋氏を毛嫌いしていたことは周知の事実だ。政策実現力をモットーに政界の実力者に積極的に働きかけ、「政治家より政治家らしい」と言われた守屋氏ーー石破氏はその手法やパワーに強い嫌悪感を抱いていた。石破氏が「居所を明らかにしろ!」とこだわるのは、実はゴルフ接待で厳しい批判に晒されている守屋氏への面当てではないか・・と囁かれているほどだ。  こうして、周囲に厳しい行動統制を課す石破氏本人の今回の「カラオケ」はどうか。  治安が決して良くないエリアに警護官も付けず、大音量での歌舞音曲・・これでは携帯が鳴っても気づかず、緊急連絡もつかないだろう。それとも、何かあったら記者の携帯が鳴るから誰かが気づくだろう・・とでもお考えだったのだろうか?  奇しくもこの日は守屋喚問当日。さらには、守屋氏との間で多額の金銭の貸し借りを行っていた事から、守屋氏の腹心だった筆頭課長の左遷が決まった日でもある。石破氏の御乱行は、「宿敵」を葬った祝杯のつもりだったのか。  さて、石破氏は、最近ではテレビや著書で有名になり、そのオタクぶりも社会的地位を得ているかに見える。しかし、その過去において、決して許されないもう一つの行状を思い出さざるを得ない。  それは1990年の金丸訪朝団の事だ。  その一人としてピョンヤンを訪問していた石破氏の行動を、同行した某議員は次のように証言する。 「最終日の夜のことだった。カラオケバーに女性が何人もいたが、石破はこの中の一人がいたく気に入り、“僕、この娘がいい、僕のだからね”などと主張。宿舎でその女性と一夜を共にした。それにとどまらず、翌日、金丸氏を除く訪朝団のメンバーがバスに同乗して空港に向かったのだが、そのバスの中で“あの娘はすごく良かった”とさんざん自慢した。これには、周囲をうんざりした」。  石破氏は鳥取選出国会議員として、北朝鮮の脅威にことある毎に言及、ミサイル防衛の必要性を大いに説いている。また、拉致被害者の返還を目指す拉致議連にも名を連ね、一時、その幹部にも名を連ねた事もある。それでいて、この行状とは……。  いくら当選回数が積み重なっても、石破氏の属する派閥、「津島派・平成研」の中から、石破待望論」が聞こえて来ないのは、こうした「人徳」のなせる技なのだろう。…

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