アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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田中森一元検事――未公開詐欺事件も捜査へ

 昨日中、福岡市の貸金業者に対する詐欺容疑で大阪地検特捜部に再逮捕された田中森一元検事(64)だが、この騙し取ったとされる9000万円は米国の特殊技術で地図を格安・迅速に提供することを謳うベンチャー企業「テラ・マトリックス」(東京都中央区)の事業資金にあてられていた模様で、やはり地検はテラ・マトリックスに関する捜査も行っているようだ(横写真=「日経」本日朝刊)
そこで、改めてこの事件について、告訴状等を参考に解説する。
同疑惑では総額9億円が集められたようだが、最大の被害者は大型詐欺事件「八葉グループ」の被害者で計6億円にもなるようだ。(下写真=テラの株券。田中容疑者名義の)
 被害者がテラの未公開株購入を勧められたのは2002年始めごろ。今回、容疑の9000万円を騙し取ったとされる時期と重なる。
田中容疑者(別件詐欺事件で服役中)を被害者が信じたのは、検事時代、豊田商事事件を自分が手掛け解決したと言われたから。そして、八葉事件の被害金の埋め合わせにテラの未公開株を上場したら儲かると勧められた。
以下は、田中容疑者が被害者に説明したテラの事業が有望な理由など。
(1)役員ではないが、テラのオーナーは田中である。
(2)田中は検事時代、留学し、米FBIに強力なコネがある。
(3)そのコネで日本における独占的使用権を獲得でき、その権利取得に40億円いる。
(4)キャンベラというジェット機にレーダーを積んで日本を3日で測量し、2~3カ月で地図に出来る。だから、地図最大手「ゼンリン」は潰れる。
(以下に、田中容疑者の複数の借用書コピー掲載)

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