福島第一原発事故から1年半が経過したが、危険な事故収束作業に従事する現場作業員の肉声が報じられることはほとんどない。
こうしたなかで毎日放送ラジオの新番組「報道するラジオ」(10月5日放送)は、9月に福島県いわき市で複数の作業員にインタビューした(放送はココから聞くことができる)。
同番組によれば、福島第一では毎日3千人が働いている。事故後から現在まで、2万3700人の作業員が働いてきた(8月末時点)。
ある作業員は語る。「『9月から宿代が出せなくなった。宿から出て行ってくれ』というメールが突然、会社から来た」。単身で長期仕事と聞いてやってきた作業員のなかには、突然路上に放り出されることになった人もいるという。
もともと作業員が受け取る日給は7000から1万2000円と、仕事の割には驚くほど安い。一方で、東京電力は一人当たり7万円を当てているという。では、なぜこれほど安いのか。