10月10日、投資情報提供の「T&Cホールディングス」(東京都港区。3832。JQ)が実に興味深いIRを行った。
T&Cは10年8月、第3者割当増資を実施。結果、「香港東盛禾投資集團有限公司」が14・4%(3000株)の第2位株主に登場。ところが、最低2年間は保有すると約束していたのに約1年後、担保流れなどでそのすべてが叩き売られ、T&Cの株価は大暴落。それが今日のさらなる苦境を招いている。
だが、この株の叩き売りは単純なものではなかった。
常任代理人の「グローバル・インベストメント・リサーチ(GIR)」(代表・松本弘樹氏=横写真)が同株を勝手に担保に入れ、また、代物弁済で戻って来た内800株もGIRの事情で勝手に売ったと思われる。
そして、本紙はこのようなことになったのは、そもそも香港東盛はダミーに過ぎず、実際に資金を入れたのは水源地詐欺や未公開株詐欺をやっている連中ではないかと今年3月に報じていた。