アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>山口組弘道会元幹部・府警・地検の癒着疑惑を追う(第12回)「元若頭も組長妻も証人尋問で疑惑を完全否定したが……」

 前回(8月30日)から間が開いてしまったが、昨日(10月15日)午後1時10分から、大阪高裁で、覚せい剤と拳銃不法所持などで逮捕されている山口組系弘道会系の直系だった「大石興業」(=冒頭右写真。本部・大阪府門真市)の大石敏雄組長(=左写真。当時。逮捕後、絶縁)控訴審の証人尋問があったので、ひさしぶりに報じる。
一審では完全敗訴(懲役8年の判決)だった大石被告だが、控訴審開始との間の昨年12月2日に№2で、後を継ぐはずだったK若頭(当時)が破門に。今年5月にはそのK若頭と連んで大石被告を嵌めたと思われるM刑事も辞職した K若頭、府警が組み、大石組長の自宅に覚せい剤と拳銃を仕込み、デッチ上げ逮捕。怪しいと思いながらも、検察も暴力団に人権などないから追認という、3者の癒着疑惑が一挙に信ぴょう性を帯びて来たことから、本紙では折りに触れ報じているわけだ。
 控訴審において異例の証人尋問が認められ、8月30日に大石被告側証人の2人が立ち、A氏は、K若頭が「大石被告をパクらせる」といって何か事件にできるものがないか探っていたこと、その件には大石被告の妻も自宅のスペアキーを渡すなどして協力した可能性もあると証言、もう1人のK若頭の養子(K氏破門後、離縁)で大石興業幹部のB氏は、K若頭の命令で、弘道会本部に大石組長が厳禁の府警の者への付け届けをやっていたことを「怪文書」を送ってチクらされたと証言。
これを受け、疑惑の当人たちの言い分も聞かないわけにはいかないということで、昨日はK若頭、大石組長妻の2人の証人尋問が行われたのだ。

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