アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

元「日本道路公団」最高実力者の弟が、道路拡張工事を妨害?

 まずは、冒頭の写真をご覧いただきたい。
ここは現在、国交省(川崎国道事務所)が進めている国道246号は神奈川県横浜市青葉区内の拡張工事現場。
ご覧のように、写真左の建物前に車が駐車。その前には自動販売機、そしてダイバー服を吊るした移動式ハンガーが。その下を見れば、建物から続くタイル貼り。
普通の常識からすれば、当然、このタイル貼り地面は、この建物の所有者と同じはず。しかし、とっくにその部分の土地は国交省が道路拡張工事のために買っている。ところが、この有様。
「すでに02年に買収しています。しかし、自動販売機などがあり工事着手できない。むろん強制排除可能だが、できれば禍根を残すことは避けたく話し合いをしているが、のれんに腕押し状態。今年中には撤去してもらいたいのですが……」(国交省筋)
実はこの土地を所有していたO氏の兄は、かつて特殊法人「日本道路公団」の最高実力者ともいわれた人物。
「問題の246号線の拡張工事が本格化したのが80年。弟がこの建物部分を含む土地を買ったのが前年で、建物を建てたのが82年。しかも、国交省が買い取った道路拡張工事部分の土地は、まるで売却予定を見越したかのように分割登記されていた。
さすがに、拡張工事で巨額の“補償金”をせしめようと建物をここに建てたとはいくら何でもないと思うが、国交省が強く出れない一つの要因として兄の存在があるとは思いますよ」(事情通)

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧