「アコーディア・ゴルフ」(2131。東証1部。東京都渋谷区)といえば、わが国最大手級のゴルフ場所有・運営会社。
そのアコーディアで内紛が表面化したのは4月17日のこと。取締役専務が記者会見し、竹生道巨社長が6000万円を私的流用している疑惑があると発表したのだ。(冒頭写真=「毎日」4月18日記事)
これだけでも驚きだが、4月27日には、記者会見した取締役専務や「オリンピア」が6月開催予定の定時株主総会で役員選任の株主提案の書面を出したことが明らかに。オリンピアは、アコーディアとライバル関係にあるゴルフ場保有・運営大手「PGMホールディングス」(2466。東証1部。東京都港区)の親会社、パチンコ機大手「平和」(6412。東証1部)の連結子会社。つまり、竹生社長を告発した取締役専務はライバル側と連係していたのだ。
4月27日のアコーディアのIRは、こうした点も指摘し、これまでの経緯の詳細を明らかにしている。
実にやっかいな問題が持ち上がったものだが、こうしたなか、アコーディアがスポンサー契約を結んでいる、今年1月に民事再生法を申請した「太平洋クラブ」の件でも、やはりやっかいな事実が明らかになっている。
(上写真表=「ZAITEN」12年3月号記事より)