アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「陳述書」のなかでーー「アイロムHD」との“共犯”関係暴露に転じた、桑田真澄元投手の元義兄

 プロ野球巨人の元投手、桑田真澄氏の元義兄・長田喜弘被告(52。冒頭写真=「サンデー毎日」06年2月26日号記事)といえば、本紙でも既報のように、現在、詐欺罪に問われ、服役はまず間違いなしという身。そんななか、良心の呵責かどうかはともかく、長田被告が過去の行いを清算するような行動に出ていたーー。
今回罪に問われている件とはまったく別件ながら、ブローカー業をやって来ていた長田被告については、以前から、SMO(医療機関向け治験支援)事業主力の「アイロムホールディングス」(2372。東証1部)と密接な関係にあるのは紛れもない事実。
 アイロムHDの関係会社に、「IMF」(以前は有限会社「アイ・エム・ファンド」)という医療関係のコンサル・投資会社がある。アイロムHD本社と同住所。また、アイロムHDがIMFの株式を所有。さらに、アイロムHDの取締役だった秀島直樹氏(旧日興證券OB)が取締役社長に就いていたこともあった。そして07年11月以来、いま現在も長田被告は同社代表に就いている関係にある。(横写真=「IMF」会社謄本)
その代表の立場から、長田被告が「陳述書」を書いたのは昨年夏のことだった。
10年3月、アイロムHDの連結子会社で、医療機関経営支援コンサルを行う「アイロムメディック」を原告(当時の代表は前出・秀島氏)、医療法人社団K会を被告とする貸金請求事件の判決があり、 原告の請求通り、判決は原告が被告に貸し付けたとする3億円の一部、1億円の支払を命じた。
被告は、契約上貸し付けは被告になっているが、実際に貸し付けを受けたのは、当時、再建のため、被告の経営管理室長に就いていた長田被告であり、その後、前出IMFに流れたものと主張した。だが、契約書があり、それを覆すだけの証拠がなかったため、原告主張が全面的に認められたわけだ。
これに対し、昨年9月、覆すだけの有力な証言、物証が新たに判明したとして前出・K会は再審を求めて訴状を提出。その有力な証言として、長田被告の「陳述書」は訴状に添付されていた。本紙はこの「陳述書」コピー(以下に一部転載)を入手している。

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