今年3月、中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」(本社・カタール)が放映した、福島県の内部被曝者を取材したとするニュース映像が話題になっている。 このニュースはユーチューブで見ることができ(ココをクリック)、日本語字幕はない(英語)ものの、解説部分に日本語訳が掲載されている。 全体3分弱の映像だが、最初の1分間が、南相馬市に居住している沼内恵美子さん(元高校教員)へのインタビューとなっている。映像をご覧いただければわかるが、昨年3月の福島第一原発事故以後、沼内さんは避難せず自宅に住み続けたところ、下痢や手のしびれから始まり、全身倦怠感、顎の痛みに苦しみ始めたという。そして、ついには歯が何本も抜け、脱毛までするようになった(カツラ使用)と語っている。 広島・長崎の被爆者も、同様の症状を訴えて来たことが想起される。 沼内さんのブログによれば、内部被曝に詳しい肥田俊太郎医師に病状を伝えたところ、「内部被曝の典型」とのコメントが帰って来たという。 沼内さんは自身のブログ(ココをクリック)で、「あなたたち(日本政府)の言った食物を食べて、こういう影響を受けたんだと自分を実験台にして、政府の嘘を明らかにしているのです」と述べている。 ここまでの疑惑があり、そして沼内さんが実名、自らの映像まで晒し訴えているのに、なぜ、わが国マスコミは一切報じていないのか? やはり、彼らは未だ“原発ムラ”の住人で、最低限の報道しかする気がないということだろう。…