東京都が強行に進める豊洲への築地市場移転に弾みが付きかねないということで注目の「東京魚市場卸協同組合」(東卸)の理事長選だが、本紙でも既報のように、2月1日以降、実に4度の投票が行われたものの、いずれも同数で決まらないなか、3月11日に東日本大震災が発生。その緊急事態のため、3月14日の理事会で暫定的に中村昭夫氏が理事長に就いていた。それは1カ月間、4月15日までのこと。その後、どうなったのか。
4月14日、新しい理事長を選ぶ6度目の理事会が開催され、5度目の投票が行われた。だが、またしても、候補の山崎治雄氏(移転反対派)、伊藤淳一氏(賛成派)共に15票の同数で決まらなかった。
そのため、暫定的に理事長を務めていた前出・中村氏の任期を4月末まで延長した。