「日経新聞」が10月5日、6日連続で、新株予約権と株式併合を併合したマザーズ上場「モック」とヘラクレス上場「アライヴコミュニティ」の新興株市場とはいえ、上場しているからこそできる“錬金術”について、批判的な解説コラムを載せている。
この件、本紙ではモックに関してはすでに今年9月10日、 「モックの呆れ果てた10・1株式併合」、またそれに先立つ今年3月31日、 「『株式併合』を使った錬金術(軽貨急配、オックスHD、ヒューネット、アライヴ)」なるタイトル記事でこの錬金術自体を取り上げ、そのなかでアライヴが近く実施するとの情報があると報じた。正解だったわけだ。
そこで、改めてこの錬金術のカラクリについて見てみよう。
例えば10株を1株に併合(モックもアライヴもこの割合)するとすると、理論的には、株式の価値は併合しても変わるわけではないので、併合後、株価は10倍になる理屈。
ところが、