アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<新連載>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』(第10回)「ハンパじゃなかった東京の大雪」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 1967、68、69年連続したニュースや社会現象といえば、学生運動、フォーク、ヒッピー、アングラ、グループサウンズ、なんてえのがポンポン上がりそうだが、一つ、忘れちゃいけないものがある。それは3年連続の東京の大雪なのです。つい最近も、東京で2~3センチの積雪で大騒ぎ、転倒でケガ人続出だったらしいが、たかが数センチで何が積雪だ。昔は東京の大雪のスケールもハンパではなかったぞ。
 あらためて調べてみたところ、1967年2月12日は、東京で21センチ、68年の2月16日は、東京で23センチ、69年の3月4日は、東京で21センチ、さらに3月12日は、東京30センチ(東京郊外は実に40センチ)という記録的な大雪が続いたのである。ちなみにこの3年間は、自分の中学の3年間に重なり、よ?く覚えているぞ。その感触は今でもリアルなり。特にすごいのが、69年、3月4日の大雪による積雪が残っているのに、さらに上回る大雪のため、実際には30センチをさらに超える積雪感覚で風景はほとんど雪国、通学は一面銀世界の中を、長靴でズボッ、ズボッと慎重に歩むしかないと、信じられない非日常だったのだ。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧