アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>門真市公共工事巡り――山口組弘道会・府警・地検の癒着疑惑を追う(第2回)「弘道会系組長からの手紙」

 本紙はこの連載第1回目で、大阪府門真市(冒頭左写真)の小学校解体工事と、その跡地に建った中学校(同右写真)建設工事につき、(1)背後に弘道会が付いている暴力団関係者が仲介した下請け会社が工事受注し、億を超える利益が暴力団関係者側にいっていると思われ。(2)しかもその告発があり、門真市、大阪府警、大阪地検もその事実を認識していると思われるにも拘わらず放置されている、実に不可解なその概要を述べた。
その詳細を検討する前に、なぜ、本紙はこの公共工事の背後に弘道会がいると見るのか、第2回目ではその根拠を示す。
詳細を先に述べていては、事が事だけに、本紙に何らかの圧力がかかり、万一、肝心要のこの事実が公表できなくなってはまずいからだ。
一言でいえば、この背後に付いていると思われる、山口組弘道会系「大石興業」(本部・門真市)の大石敏雄組長自身が、№2の若頭が暴力団関係者と組んでやったことと証言しているからだ。いわば、当事者が暴露しているわけで、ある意味、これほど確かな証拠はないだろう。
では、本紙はなぜ、大石組長がそう証言していると言い切れるのかというと、その内容を書いた大石組長直筆の手紙を入手しているからだ。
大石組長は10年5月10日、大阪府警四条畷署に暴行容疑で逮捕され、その際の大石組長自宅の家宅捜索の際に拳銃が出て来てその件で再逮捕。現在、起訴され、公判中で、以来、ずっと大阪拘置所に入っている。
家宅捜索の際には、組でもご法度の覚せい剤も見つかっており、その後、大石組長は破門になっているのだが、彼は同組の№2のK若頭が自分をハメたと思っている。また、この公共工事の利権はこのK若頭が独り占めしていたことから、以前から面識のあった、今回の公共工事の件での告発者であり、また、この公共工事の下請け参入で外されたにも拘わらず強要未遂で逮捕・起訴されている糸正臣氏に同じ拘置所内で手紙(右写真=その手紙封書。住所は大阪拘置所のもの)を書き、そのなかで暴露していたのだ。
なお、関係者によれば、大石組長の公判を通じ、K若頭が大石組長を警察に売っていたことが明らかになり、K若頭もやはり破門になっているという。

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