東証2部、ゴム関連老舗メーカー「昭和ホールディングス」(旧昭和ゴム。本社・千葉県柏市)の株式につき、インサイダー取引疑惑が出ている。
歴史ある老舗ながら、本紙既報のように、特にタイ向け投資ファンド「アジア・パートナーシップ・ファンド(APF)」(本社=タイ・バンコク)傘下になってからは業績低迷著しく、株価は20円前後を行ったり来たりで、出来高も1日せいぜい数万から20万株程度に過ぎなかった。
その昭和ホールディングスの株価、3月25日(金)終値は20円だった。ところが週明けの28日(月)は22円に始まり、一時、2倍近い38円まで急騰。終値は31円だった。
その日の出来高だが、何と約571万株。前日の約11万株の実に52倍だったのだ。
もっとも、翌29日(火)にはもう出来高も大幅に減り、わずか数日でほぼ株価も出来高も以前通りに戻った。
同社のIRを見ても、この出来高、株価急騰に結びつくような材料は見当たらない。どういうことなのか。
(冒頭写真=昭和ホールディングスの株式チャート図)