アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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政府も東電も大手マスコミもハッキリ報じないーー福島原発3号機は「MOX燃料」故の危険性

 今回の大地震で福島原発のなかでも、冷却機能が失われ、陸自ヘリが放水するなど、もっとも危険性が指摘されているのが3号機だ。(冒頭写真=「毎日」本日夕刊より)
政府や東電、大手マスコミの報道を見る限り、福島原発のなかにある6つの原発のなかで、もっとも深刻な事態に3号機がなっているのはたまたま、偶然のようにも思えるが、そんなことはない。
他の5つの原発の燃料がウランなのに対し、3号機だけがそのウランを使用した残りのなかのプルトニウムを再処理するなどし、使っている「MOX燃料」だからであり、かつ、それが意味するところは、それだけ放射能が漏れた時の人体への影響も格段に大きいことを意味する。
それなのに、そのことをハッキリ述べないことは、これ以上、国民の怒りを買いたくないからとしか思えず、まさに無責任以外の何者でもないだろう。
 では、なぜにMOX燃料だと、被害が大きくなり得、そして危ないというのか。
ウランにプルトニウムを混ぜることにより、燃料の融点が下がる。これにより、燃料が溶け易くなるからだ。また熱伝導度等が通常のウラン燃料よりも低下する。だから、燃料温度も高くなり易い。
したがって、今回のように電源が失われ冷却できなくなり、一度暴走を始めれば、他の原発より炉心溶融し易い。逆にいえば、それを冷ますのはより容易ではないのだ。

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