本紙でも既報のように、大阪府警捜査2課が、上場廃止になったゲームソフト販売会社「NESTAGE」(大阪府吹田市。民事再生手続き中)が債務超過逃れのために行った現物出資による第3者割り当て増資につき、不動産の価値を大幅に水増ししたものだとして、元会長ら7名を金融商品取引法違反(偽計)で逮捕したのは昨年7月のことだった。
現在、この内5名が起訴され、公判前整理手続き中だが、その大阪府警捜査2課が、4月18日、今度はやはり上場廃止になった不動産会社「セイクレスト」(大阪市。破産手続き中)につき、同じ容疑で、関係先数カ所を家宅捜索(ガサ入れ)した。NESTAGE、セイクレストの不動産鑑定を行ったのは、本紙でも既報のように同じ事務所だった。この増資により、セイクレストも債務超過を解消しており、こちらの事件化も必至と見ていいだろう。
(冒頭写真=「北海道新聞」今年3月29日記事)