本紙でも既報のように、さる2月20日、警視庁組織犯罪対策3課は闇金を経営する通称「虎ノ門グループ」の主要メンバーを逮捕、その実質、経営者である永本壹柱(壹桂。62)氏の逮捕状を取り、行方を追っている。
これを契機に、講談社の写真週刊誌『フライデー』(3月9日号)は初めて永本氏の顔写真を掲載すると共に、北朝鮮出身で、かつ朝鮮学校の教育者だったことを報じた。同じ講談社の『週刊現代』(3月17日号)もこれに続く(冒頭写真は2誌の記事)。
この記事を見る限り、永本氏は相当の資産家で、わが国最大の暴力団「山口組」の“金庫番”で、「南(韓国)の許永中」に対し「北(朝鮮の)の永本」といわれるほどのフィクサーだったと思われる。
だが、本当にそうなのか?
さる事情通は、こう感想を漏らす。
「余りに誇張し過ぎる。確かに永本さんは北朝鮮の出身だが、後、韓国に国籍変更している。この事実ひとつとっても、『北の』という表現自体、適当でないでしょう。それに、最近はカネに窮し、ホテル代にさえ困るほどだったんですから」。