本紙詳報の、マザーズに上場している純国産ブランド大手「サマンサタバサジャパンリミテッド」(東京都港区)の寺田和正社長(46。冒頭右写真)による、モデルもしている女子大生A子さん(19。当時)への重大ハレンチ行為ーー提訴され、訴訟になったと思ったら、サマンサタバサのHPに、代理人弁護士同士「面会して話し合い、円満解決いたしましたのでお知らせいたします」とのIR(冒頭左写真)が載ったのは3月6日のことだった。
発覚(2月29日)からその間、寺田社長の個人的問題とはいえ、そこは創業者社長で、大株主で、しかも若い女性が主要ターゲットだけに、サマンサタバサの株価は大きく下げていた(下写真)が、回復へ。事は口頭弁論が1度も開かれないまま、急転直下、“示談”となり、同社も寺田社長もさぞホッとしたことだろう。
だが、どうやらそういうわけでもないようだ。
関係者が証言する。
「“示談”の条件の一つは、互いに、そのことは一切他言しないでした。ところが、株価が下がったのが気になったのか、いずれにしろ、サマンサのHPで早速IRしたのは明らかに契約違反ですよ。原告のA子さん側関係者は“向こうが一方的に約束を破ったのだから、真実で公益性があれば、もはや黙っておく必要はない!”と、吐き捨ててましたよ」。
こうしたなか、本紙に漏れ伝わって来た一つは、なぜ、あれほど許せないといっていたA子さんが、提訴を取り下げたのかその理由。
こんなにごく短期間で“示談”では、本紙も含め、A子さんの悔しい思いを汲んで記事にしたのに、うまくA子さんのカネ集めに利用されたカッコウといわれても仕方ないではないか。