アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(734)システム障害発生「フタバ図書」の行方

 広島県中心に東京や埼玉でも書店を計60店舗以上展開する「フタバ図書」(本社・広島市西区)--同社で6月3日にシステム障害が発生し、一部の店舗では雑誌や書籍の入荷が遅れた。このシステム障害は6月11日に解消したと発表したが、復旧にかなりの日数を要している。
東京商工リサーチによると、ネットメディアの台頭による雑誌、書籍販売不振に加え、オンライン販売、電子書籍の普及でわが国の書店数は減少し続けており、生き残っている大手でも減収が多い。そして、廃業・解散する書店は倒産件数の2倍にも達するそうだ。そうした中でのシステム障害による販売機会ロスは痛い。
このフタバ図書、祖父が創業。社長だった兄の世良興志雄(よしお)氏が昨年10月24日に62歳の若さで死去。弟の世良茂雄氏が継いだばかりだった。
昨年度の全国書店ランキングで、同社は未上場ながら売上高約373億円で10位以内。約10億円の経常利益で、利益でも上位に位置している。数字をみれば、数少ない優良書店チェーンだ。

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